インドネシアの治安を大解説【インドネシア旅行でトラブルに巻き込まれないために】

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「インドネシア旅行を検討しているけど、治安は大丈夫？」
「インドネシアの地方都市で気をつけることは？」
「旅行先でトラブルに遭ったらどうすればいい？」

と、インドネシア旅行に不安な点はありませんか？
本記事ではインドネシアの治安についてお答えします。

インドネシアの治安について

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東南アジアの中でも発展目まぐるしいインドネシア。経済と文化の中心首都ジャカルタ、リゾート地のウブド、古都のジョグジャカルタなど、地方にも魅力的なエリアがたくさんあります。

ただ旅行先の治安についても気になるところ。今回はインドネシア全域で日本人が巻き込まれやすい犯罪やトラブルに加え、ジャカルタ、ウブド、ジョグジャカルタの注意が必要なエリアなどをご紹介します。

インドネシアの治安について

経済成長を続けているインドネシアは、貧富の差が大きい状況です。貧困層や失業者も多いため、旅行者を狙ったスリや置引き等の窃盗被害が発生しています。また、最近は振り込め詐欺等の犯罪も増加しています。その他テロや労働団体等のデモも日常的に発生しています。

犯罪発生状況

統計当局によると、インドネシアにおける犯罪認知件数は2019年27万件、2020年25万件、2021年約23万件と年々減少傾向にあります。ただ認知されていない犯罪もあるため、実際はこれ以上の犯罪が発生していると言われています。犯罪件数の半分以上はスリやひったくりなどの窃盗です。

テロについて

インドネシアでは、2002年のバリ島爆弾テロ事件以降、自爆テロ事件が4年連続して発生したほか、近年もバスターミナルにおいて自爆テロ事件、教会に対する自爆テロ事件や、ホテル、コーヒーショップなどで爆弾・銃撃テロ事件が発生しています。テロに巻き込まれないために、以下のことに注意して行動しましょう。

• 集会やデモには近づかない、居合わせたら速やかにその場から離れる
• 人が密集している場所や群衆から距離をとる
• 警察関連施設、宗教施設､欧米系のホテルやカフェがテロの標的となりやすいため、極力近づかない
• 不審な物を発見したら、「触れない、嗅がない、動かさない」を徹底する

インドネシアにおけるテロについては、外務省海外安全HP の「インドネシア テロ・誘拐情勢」ご参照ください。

交通事情

インドネシアの運転マナーは日本と比べて悪く、車もバイクもマナーを無視した危険な運転をする車両が少なくありません。その間を歩行者や自転車が往来するため、頻繁に追突や接触事故、人身事故が発生しています。

事故に遭わないための対策

車道のそばを歩くときは極力車道の反対側を歩き、道路を横断する時は他の人とタイミングを合わせて同時に横断するようにしましょう。

良く起こる犯罪例と防犯対策

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日本人旅行客が巻き込まれやすい犯罪やトラブルと、被害を未然に防ぐための防犯対策をご紹介します。

オートバイによるひったくり

オートバイに乗った二人組が歩行者に背後から近寄り、スマホやショルダーバッグ等を盗む、いわゆるひったくりが多く発生しています。特にスマホで地図を確認しながら歩く観光客は非常に狙われやすく、日本人も報告されています。

オートバイによるひったくりの対策

• スマホを服の内側のポケットやセキュリティポーチにしまう
• スマホを使用するときは立ち止まり、周囲に不審者がいないか確認する
• 高価な腕時計やバッグを持ち歩かない

スリ・置き引き

スリは、繁華街、デパート、公共交通機関や路上等で発生しています。歩行者に親しげに話しかけ、気を引いている間に財布やスマホなどの貴重品を盗む手口が報告されています。

置き引きは、飲食店やカフェ、バス停や駅の構内などで多く発生しています。荷物の多い観光客が狙われやすい傾向があります。

スリ・置き引きの対策

• 貴重品やスマホは容易に取られない場所にしまっておく
• バッグは体の前でファスナーを手で押さえて持つ
• パスポートや身分証明書などは肌身離さず携帯する
• 現金は、必要最低限の金額を分散させて持つ
• バッグや貴重品をテーブルの上に置いたままにしまい

美人局（つつもたせ）

男性観光客が遭いやすいのが美人局による被害です。現地で知り合った女性を通じてトラブルに遭う日本人男性が増えています。「逮捕されたくないなら高額な示談金を払え」と脅されるケースなどがあります。中には本物の警察も犯罪に加担することもあります。

美人局（つつもたせ）の対策

• 知らない女性の誘いには乗らない
• 知らない人には個人情報を渡さない
• 必要以上の金額や貴重品を持ち歩かない

注意すべき感染症について

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デング熱

インドネシア国内では、一年を通してデング熱が発生しています。特に湿度の高い雨季に流行します。重症度は様々ですが、重篤な場合には出血熱を発症し、死に至る場合もあります。突然の高熱や頭痛、関節痛や発疹などの症状が現れたら必ず医療機関で受診し、適切な治療を受けるようにしてください。

テング熱の予防

デング熱は予防接種がないため、蚊に刺されないようにすることが唯一の予防法です。屋内、屋外問わず虫除けスプレー等を使用し、感染予防に努めてください。特に小さなお子様は重症化するリスクが高いため、要注意です。

狂犬病

インドネシアでは少数ではありますが、毎年狂犬病の発症事例が報告されています。狂犬病はウイルスを持つ犬や猿など野生の動物に噛まれることで感染します。発症したらほぼ１００％死亡する大変危険な感染症です。

狂犬病の予防

外を歩いている時、特に夕方から夜にかけて郊外などでは特に注意が必要です。野犬や猿などには近づかないようにしましょう。可愛いと思っても絶対に近寄ってはいけません。もし動物に噛まれてしまったら、すぐに傷口を十分に水洗いし、医療機関を受診してワクチン接種等の措置を受けてください。

トラブルに遭ったときの対処方法

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トラブルに遭わないように気を付けていてもトラブルに巻き込まれる可能性はあります。万が一のトラブルに備えて、最低限のインドネシア語を覚えましょう。また何かあった際の緊急連絡先を紹介します。

トラブルに対処するための言葉

緊急連絡先リスト

トラブルに遭ったときの緊急連絡先です。万が一に備えてメモしておきましょう。

ジャカルタの治安

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ジャカルタは、アジア諸国の中では比較的治安が良い都市で、近年の犯罪発生率は横ばいです。ただ、統計によると殺人、強姦、性犯罪の発生率が日本よりも高く増加傾向にあります。

ここでは、ジャカルタで注意が必要な場所や、観光スポットを紹介します。

注意が必要なエリア

コタ地区

コタ地区はジャカルタ北部のエリアで、中華系インドネシア人が多く住んでいます。バタビア広場などの観光スポットもあるため観光客を狙ったスリなどが発生しています。また売春宿やナイトクラブも集まる繁華街のため、夜は治安が悪化します。昼夜問わず単独行動は避けた方が良いでしょう。

タムリン、モナス周辺

タムリン、モナス周辺は、ジャカルタ最大級の高級ショッピングモールや独立記念塔があり、ジャカルタのランドマークとなっている場所です。広場ではデモなどが開催され、過去にはテロ事件や爆破テロも起きています。外務省の最新情報をチェックしておいた方が良いでしょう。

ジャカルタの治安についてもっと知りたい方はジャカルタの治安【インドネシア旅行でトラブルに巻き込まれない方法】の記事をご参照ください。

ジャカルタの病院

ジャカルタには日本語に対応している病院がいくつかあります。その中から総合病院を紹介します。

共愛メディカルサービス

タケノコ診療所

在インドネシア日本国大使館について

在インドネシア日本国大使館では、旅行中に事故や事件などのトラブルに遭ったときのサポートをしてくれます。

基本情報

バリの治安

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バリ島は全体的に治安の良い都市ですが、近年の観光地化に伴い、スリなどの軽犯罪が増加傾向にあります。

注意が必要なエリア

クタ・レギャン地区

クタ地区とレギャン地区は、バリ随一の繁華街で、東南アジアならではの活気を楽しめるエリアです。ただバーやナイトクラブ、バッグパッカーが利用するリーズナブルなホステルも集まっています。一方で違法薬物の売人や窃盗グループなども多いエリアです。派手な服装はせず、現金は最小限を持ち歩きましょう。昼夜問わず単独行動は控えた方が良いでしょう。

ウブド

ウブドは山間部にある落ち着いたエリアですが、近年ぼったくりの被害が増加しています。多いのが市場やマッサージ店でのぼったくりです。事前に相場を確認し、値段交渉をしっかりしましょう。また、おつりに偽札が含まれることもあるので現金での支払いには注意が必要です。

ウブドの治安についてもっと知りたい方はウブドの治安【インドネシア旅行でトラブルに巻き込まれない方法】の記事をご参照ください。

バリの病院

バリは近年私立病院が増えています。私立病院は公立病院や小さなクリニックよりも医療費は高くなりますが、新しく清潔で設備の整った病院が多く、日本人スタッフが常駐しているので、安心して受診できます。

クタBIMCホスピタル（ビーアイエムシー）

ヌサドゥアBIMCホスピタル（ビーアイエムシー）

在デンパサール日本国総領事館について

バリ島地域を管轄する日本の総領事館です。管轄地に居住、滞在する日本人の保護や行政サービスなどを行っています。また、事故やトラブルに遭った場合も相談が可能です。

基本情報

ジョグジャカルタの治安

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ジョグジャカルタの治安は良好です。空港でのタクシーの客引きも他の地域に比べて少ないようです。人通りの多い場所ではスリに気をつける、夜間は人通りの少ない場所や裏通りは要らないなど、最低限気を付けていれば安全に過ごせるでしょう。

注意が必要なエリア

トゥグ駅周辺

トゥグ駅などの鉄道駅やバスターミナル周辺には、観光客を狙ったスリやひったくりがいます。夜は特に気を付けた方が良いでしょう。女性同士での夜間行動も控えたほうがよい。

ジョグジャカルタの治安についてもっと知りたい方はジョグジャカルタの治安【インドネシア旅行でトラブルに巻き込まれない方法】の記事をご参照ください。

ルールや禁止事項

ジョグジャカルタは王宮があり、王族が住む地域です。そのため、進入・撮影禁止場所が厳しく定められています。知らずに違反すると科料が課せられることもあるので、注意が必要です。

旅行者立ち入り禁止区域

• 軍等の政府関係施設
• 王宮内の王族のプライベートスペース
• 王宮、ボロブドゥールの一部
• 王族の墓所の一部
• イスラム教徒でなければ入場できないモスク

写真撮影禁止・規制場所

• 軍関連施設や国境、港、空港等
• 王宮内の王族のプライベートスペースとバティック博物館
• 王族の墓所の一部
• 博物館や美術館等の一部

ケガや体調不良

国際的な観光地であるジョグジャカルタは、近年英語対応可能な病院や英語を理解する医師が増えています。ブデスダ病院 (R.S. BETHESDA)はプロテスタント系の財団が経営する病院で、緊急医療の設備が充実しています。

ブデスダ病院 (R.S. BETHESDA)

在スラバヤ日本国総領事館について

ジョグジャカルタを管轄する日本の総領事館です。ジョグジャカルタに居住、滞在する日本人の保護や行政サービスなどを行っています。また、事故やトラブルに遭った場合も相談が可能です。

基本情報

インドネシアの治安まとめ

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情報収集

旅行先では、より正確な情報が身の安全を守ってくれます。近年はSNSで様々な情報が出回っていますが、大使館などが発表する信頼性の高い情報を入手することが大切です。外務省が推奨するホームページをご紹介します。

• 在インドネシア日本国大使館・ホームページ
• 外務省海外安全ホームページ

外務省海外安全情報「たびレジ」

「たびレジ」は外務省が運営する渡航先安全情報配信サービスです。事前に渡航先と渡航期間、氏名などを登録することで現地の最新安全情報を受け取れます。また、トラブルに巻き込まれた際のサポートがよりスムーズになります。現在、「たびレジ」は公式サイトとアプリがあります。

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