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アモイの魅力とおすすめ観光スポット5選【元中国在住者が紹介する中国旅行ガイド】
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「中国にあるアモイがどんな都市なのか知りたい!」
「アモイ旅行のベストシーズンはいつ?」
「アモイのおすすめ観光スポットってある?」
と、アモイ旅行の計画でどこに行くか悩んでいませんか?
本記事では、アモイの魅力と観光スポットを紹介します。
本記事でわかること
- アモイの基本情報
- アモイの魅力とおすすめポイント
- アモイ旅行におすすめの観光スポット
目次
アモイってどんなところ
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福建省の南部に位置するアモイを紹介します。
アモイとは
アモイ(厦門)市は、中国の南沿岸部の福建省にある都市です。大陸本土と、アモイ島、小さなコロンス島(鼓浪嶼)からなっています。台湾に近いため、多くの人が台湾の言葉であるミンナン語も話せます。「アモイ」という発音はミンナン語です。
アモイは8世紀頃から海外との貿易が盛んな港湾都市でした。租界時代を経て、現在は経済特区となり外資系企業が多く進出しています。市の中心地は整備された近代都市です。一方で国際共同租界地となったコロンス島には、今も租界時代の面影が色濃く残っています。
- 自然と歴史遺産のコロンス島
コロンス島は今もフェリーでしかアクセスできない島です。車とバイクの乗り入れが禁止されているので、とても静かな島です。また租界時代にはヨーロッパ諸国とアメリカが領事館をこの地に建てていたため、今も西洋の街並みが多く残っています。豊かな自然と異国情緒あふれるのどかな風景がコロンス島の魅力です。 - リゾートと中国文化を楽しむ
アモイ市は年中通して温暖な気候のため、近年はリゾート地としても人気です。一方でアモイ島には1000年を超える歴史建築物や由緒あるお寺など見どころがたくさんあります。リゾートと中国文化を楽しめる都市です。
他の都市との違い
古くから港湾都市として栄え、現在も経済特区として栄えているアモイは、中国の歴史建築物と租界時代の街並み、そして南国のリゾートを一度に楽しめる都市です。アモイ島もコロンス島も小さい島なので、観光しやすいのも魅力の一つです。
アモイまでのアクセス方法
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日本からアモイまでのアクセス方法と観光におすすめの移動手段を紹介します。
日本からアモイのアクセス方法
日本からアモイ行きの直行便は成田空港と関西空港に就航しています。成田空港から厦門高崎国際空港までは約4時間35分、関西空港からは約3時間25分です。
日本の各地方からアモイへ行く場合は台湾や香港、中国の他の都市を経由します。香港は日本各地に直行便があり、またアモイにも近いので香港経由がおすすめです。
厦門高崎国際空港から市内まではわずか10㎞です。空港バスかタクシーで移動するのが一般的です。空港バスはアモイ市内まで7路線あり、約40分で到着し、運賃は10元です。タクシーの場合は約30分で到着し、費用は約50元です。現在、原油価格の高騰によってタクシー運賃に燃油費が加算されています。
アモイ市内の移動手段
- 地下鉄(AMTR)
アモイ市には、アモイ島内を走る1号線と、大陸本土とアモイ島をつなぐ2号線があります。自動券売機でチケットを購入するとコイン型のチケットが発行されます。路線バス、快速バス「BRT」と共通の交通カードでも乗車できます。2017年に開通したばかりなので車両もホームも清潔で、乗り方も簡単です。 - BRT(バス・ラビット・トランジット)
アモイ市には快速バスと呼ばれる交通機関「BRT」があります。主要な道路の上に専用道路が通っていて、そこを走ります。現在3路線があります。運賃は0.5元からと安く、約5分間隔であるので殆ど待つこともありません。渋滞の影響も受けないので、観光の利用におすすめです。地上にある駅でチケットを購入します。交通カードも利用できます。 - 路線バス
アモイ島ではバスが市民の主な移動手段です。路線が多いので乗りこなせると便利ですが、おつりが出ない、時間通りに来ない、渋滞の影響を受けやすいことから、観光での利用にはあまり向きません。 - タクシー
バスともう一つのメインの交通手段がタクシーです。初乗り運賃は3㎞まで8元です。空港から市内までタクシーを利用した場合、運転手が空港へ戻るための空車費と燃油費が加算されます。 - 電気遊覧車
コロンス島内を走る観光専用の電気自動車です。コロンス島のピアノ埠頭から島をぐるっと回るツアーです。全行程は6㎞で、主要な観光スポットを巡ります。1人50元です。歩き疲れたら利用すると良いでしょう。
アモイの治安は大丈夫?
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アモイの治安と旅行時の注意点を紹介します。
アモイの治安について
アモイ市でも、大陸本土、アモイ島、コロンス島では治安や雰囲気が違います。アモイ島は大陸本土よりも経済発展が進んでいて、治安も安定しています。コロンス島は人口が約2万人の小さな島で、フェリーでしか行けないので犯罪は非常に少なく、治安が良いエリアです。
アモイ島の中でも、鉄道のアモイ駅や、バス、BRTの車内ではスリや置き引きが起きています。駅や公共交通機関を利用する時は貴重品管理に気を付けましょう。
アモイ旅行の注意点
スリなどの軽犯罪に気を付ける
観光客がもっとも被害に遭いやすいのがスリや置き引きなどの軽犯罪です。特に混みあった交通機関や土産物店で被害が発生しています。土産物店でお土産を選んでいる時はどうしても注意が散漫になりがちです。貴重品はファスナーのついたバッグに入れ、必ず体の前で抱えましょう。
子連れ旅行の注意点
アモイに限らず、中国全土で増加傾向にあるのが子供の誘拐です。現地の人、観光客問わず子供が狙われます。特に駅や観光地、テーマパークなどの人混みは気を付けましょう。ホテル内やレストラン内であっても、一人でトイレに行かせる、レジに並ばせる、ロビーや部屋で待たせることは絶対にやめましょう。
熱中症に気を付ける
アモイは年間を通して温暖で日差しが強い地域です。また、観光スポットのほとんどが屋外なので強い日差しの中を歩く時間が多くなります。特に春~秋にかけては熱中症対策を心掛けましょう。
アモイの気候とベストシーズン
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アモイ旅行に役立つ気候とベストシーズン、服装を紹介します。
アモイの気候
中国の南沿岸部にあるアモイは、沖縄県よりもさらに南に位置しています。年間を通して温暖で過ごしやすい気候で、平均最高気温は夏は30度以上、冬は20度前後です。沖縄や台湾と同じく8月、9月には台風が多く上陸します。
アモイ旅行のベストシーズン
アモイのベストシーズンは3月、4月、5月、10月、11月です。1月、12月は冬ですが、平均最低気温は12度前後なので、日本の冬と比べると過ごしやすいでしょう。6月から気温が上昇し8、9月は台風が多くなります。台風シーズンと春節、国慶節の混雑を避ければいつでも楽しめるでしょう。
アモイ旅行の服装
5月~10月までは気温も高く、日差しが強い日が続くので夏の服装でよいでしょう。ただ室内ではエアコンがよく効いているので羽織るものを持っていきましょう。冬は日本に比べて温暖なので日本ほど防寒対策の必要はありません。
アモイ島とコロンス島を満喫するなら動きやすい服装がおすすめです。石畳の道や階段、坂道が多い街なのでスニーカーが良いでしょう。また年間通して日差しが強い地域なので帽子やサングラスなど、日除け対策も必要です。
アモイのおすすめ観光スポット
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アモイには数多くの観光スポットがあります。その中でも特におすすめの場所を紹介します。
アモイの観光スポット1:菽荘花園とピアノ博物館
コロンス島にある菽荘花園は海が見渡せる庭園で、1913年華僑の別荘として建てられました。自然な地形を利用した珍しい庭園で、園内には砂浜や岩山もあり、散策が楽しめます。園内にあるピアノ博物館は、世界各国から取り寄せた100台ものピアノやオルガンが展示されています。年代も様々で、どれも美しく貴重なものばかりで見ごたえがあります。
菽荘花園の海沿いに「四十四橋」と言われる名所があります。海の上に掛かる橋で、満潮時には波の上を歩いているような気分を味わえます。四十四橋の上でアモイの街をバッグに写真を撮るのもいいでしょう。
基本情報
名称 | 菽荘花園 |
---|---|
住所 | 厦門市思明区鼓新路43号 |
エリア | コロンス島 |
定休日 | なし |
営業時間 | 6:00~18:30 |
ウェブサイト | なし |
入場料 | コロンス島共通入場券(100元)で入場可能 |
アモイの観光スポット2:日光岩
コロンス島の一番高い場所にあるのが日光岩です。日本生まれの華僑、鄭成功にゆかりのある観光地です。島のちょうど真ん中に位置していて、頂上からはアモイ島の高層ビル群と、ふもとのコロンス島の街並みが一望できます。日光岩で迎える日の出と日の入りは大変人気です。日没後には対岸のアモイの夜景を楽しめます。
基本情報
名称 | 日光岩 |
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住所 | 厦門市思明区晃岩路62号 |
エリア | コロンス島 |
定休日 | なし |
営業時間 | 5:30~21:00 |
ウェブサイト | なし |
入場料 | 大人:60元、子供:30元(120センチ未満無料) |
アモイの観光スポット3:胡里山炮台
胡里山砲台は、アモイ島の胡里山にある砲台です。19世紀、清の時代に海上防衛のために建築されました。アモイ島は台湾が実効支配する金門島までわずか10㎞ということもあり、近年までこの砲台から毎日威嚇砲撃がされていました。
砲台には世界最大のクロップ砲も展示されていて、触れたり写真を撮ることができます。大砲だけでなく、城門や城壁、弾薬庫や兵士の宿舎など、当時の軍事施設を見学できます。
基本情報
名称 | 胡里山炮台 |
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住所 | 厦門市思明区曾厝垵路2号 |
エリア | 思明区 |
定休日 | なし |
営業時間 | 8:00~18:00 |
ウェブサイト | なし |
入場料 | 25元(60歳以上は10元) |
アモイの観光スポット4:中山路歩行街
中山路歩行街はアモイの中心地にある歩行者天国です。海岸から約1㎞続く通りの両側には租界時代の歴史建築が立ち並びます。まるでヨーロッパの街並みのようです。海が近いので、通りには新鮮な魚介類を使った屋台やレストランがたくさん並んでいます。夜は建物がライトアップされ、日中とはまた違った雰囲気が楽しめます。夜遅くまで多くの人で賑わう、アモイ随一の繁華街です。
基本情報
名称 | 中山路歩行街 |
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住所 | 厦門市思明区中山路 |
エリア | 思明区 |
定休日 | なし |
営業時間 | なし |
ウェブサイト | なし |
入場料 | なし |
アモイの観光スポット5:南普陀寺
アモイ島の南海岸に南普陀寺があります。五老峰とアモイ園林植物園に隣接しています。南普陀寺は1000年以上の歴史がある寺院です。建物は戦火により崩壊したため、20世紀に復元されものです。広大な敷地には天王殿、大雄宝殿などがあり、国内外から多くの参拝客が訪れています。寺院の裏からは隣接する五老峰に登れます。頂上からはアモイ大学、厦門港、金門島まで見渡すことができます。
南普陀寺には精進料理レストラン「南普陀素菜館」と「普照楼」があります。メニューは宮廷風、庶民風、寺院風の3つの種類から選べます。食材豊かなアモイの精進料理は味も彩も絶品で観光客にも人気です。
基本情報
名称 | 南普陀寺 |
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住所 | 厦門市思明南路515号 |
エリア | 思明区 |
定休日 | なし |
営業時間 | 6:30~17:30 |
ウェブサイト | なし |
入場料 | 3元 |
福建省・アモイ旅行まとめ
Photo by lavinia-occena on Unsplash
アモイのおすすめ理由と過ごし方を紹介します。
アモイがおすすめの理由
魅力的なコロンス島
コロンス島は2平方kmに満たないほど小さな島ですが、南国の植物の中に租界時代の西洋建築が残る街並みは、コロンス島ならではの魅力的な風景です。またコロンス島はごみ収集車以外のガソリン車は走行が禁止されているので、人々は徒歩か自転車で観光を楽しみます。ゆったりした時間が流れる島です。
温暖で治安が良い
アモイ島の中心地は経済都市として発展しているので、街も整備され、交通も便利です。一方で中華式建築物が見どころのアモイ大学や、曾厝垵という古くからの漁村も散策できます。アモイ島とコロンス島は温暖な気候で過ごしやすく、とても治安が安定しているので、貴重品を管理していれば夜でも食べ歩きや散策を楽しめる街です。
アモイのおすすめの過ごし方
コロンス島を満喫する
コロンス島はとても小さな島なので半日あれば十分に観光できますが、コロンス島に宿泊して時間をかけて観光するのもおすすめです。コロンス島に残る西洋建築物の多くは現在ホテルやレストランとして利用されています。そういったホテルは外見も内装も西洋建築なので、まるでヨーロッパのアンティークホテルのようです。最近は中国人の若者に人気があり、予約が取りにくいそうです。
アモイ島とコロンス島を往復するフェリーはいつも観光客でいっぱいです。乗船するまで平均30分~1時間待ちます。なるべく早い時間のフェリーを利用するなど、計画的に行動しましょう。
福建料理と郊外の世界遺産を楽しむ
アモイはあっさりした味の福州料理をベースに、台湾、東南アジア、広東の要素を取り入れた独自のグルメが楽しめます。インドネシアとマレーシア料理の影響を受けた沙茶面(サテスープ麺)はアモイの名物料理です。
また、アモイから内陸に車で2時間ほど行ったところに、世界遺産の「客家(ハッカ)の土楼」があります。土楼は円形の木造建築で、直径は71m、高さは約16mもあり、4階建てで192部屋もあります。巨大な土楼には、今も客家の人々が暮らしています。アモイから少し足を延ばしてみるのも良いでしょう。
福建省・アモイ旅行まとめ
中国南部の港町として発展してきたアモイは、中国港湾の歴史と租界時代の歴史が合わさった見どころの多い観光地です。とても治安が良く、過ごしやすい街でもあります。豊富な海鮮とおいしい果物にも恵まれた土地で、グルメも楽しむことができます。
また、アモイからアクセスしやすく見どころいっぱいの広州については「広州の魅力とおすすめ観光スポット5選【中国在住者が紹介】」で紹介しています。アモイと一緒に訪れるのもおすすめです。
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