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フランス
更新日:2024.12.9

フランスの治安と注意点【フランス旅行でトラブルに巻き込まれないために】

フランスの治安と注意点【フランス旅行でトラブルに巻き込まれないために】

Photo by Julien Doclot on Unsplash

「フランス旅行を検討しているけど、治安は大丈夫?」
「フランスの地方都市で気をつけることは?」
「旅行先でトラブルに遭ったらどうすればいい?」

と、フランス旅行に不安な点はありませんか?
本記事ではフランスの治安についてお答えします。

本記事でわかること

  • フランスで起きやすい犯罪
  • フランス旅行の防犯対策
  • 各地の危険なエリア
  • 緊急時の連絡先

フランスの治安について

フランスの治安について

Photo by Ismael Galaviz on Unsplash

フランスは絵画や音楽、ファッション等の芸術面において常に注目を集め、日本人も含め多くの観光客が訪れています。ただ旅行先の治安についても気になるところ。

今回はフランス全土で日本人が巻き込まれやすい犯罪やトラブルに加え、パリ、ニース、リヨンの注意が必要なエリアや観光スポットなどをご紹介します。

犯罪発生件数

フランスはスリや置き引き、ひったくり等の軽犯罪が多発しており、治安は良好とは言えない状況です。観光客も被害に遭いやすいため、十分に注意して行動する必要があります。

フランスにおける犯罪発生状況(2023年)
犯罪発生件数
殺人1,010件
障害384,100件
性的犯罪94,900件
窃盗634,000件
強盗63,200件
器物破損551,900件
麻薬使用260,300件

 

在フランス日本国大使館領事部 安全の手引き(2024年版)より

交通事情

交通ルール

フランスでは車は左ハンドルで右側通行と、日本と反対です。 ロンポワンと呼ばれる信号のない円形交差点が多く見られ、注意が必要です。一方通行で左回り、ロータリー内にいる車が優先です。また、ロンポワンから出る際は、出る車より入ってくる車が優先となります。

注意ポイント

フランスの制限速度は日本よりやや高めに設定されているため、日本よりもスピードを出していると感じるかもしれません。

交通マナー

フランスでは、信号のない横断歩道ではほとんどの車が停まってくれます。運転をする際は、歩行者がいる場合は必ず停止しましょう。一方、ウインカーを出さずに車線変更したり、強引に割り込んできたりとマナーはそれほど良いとは言えません。慎重に運転するようにしましょう。

よく起こる犯罪例と防犯対策

よく起こる犯罪例と防犯対策

Photo by Marloes Hilckmann on Unsplash

日本人旅行客が巻き込まれやすい犯罪やトラブルと、被害を未然に防ぐための防犯対策をご紹介します。

窃盗(置き引き・スリ)

観光客が最も被害に遭いやすい犯罪のひとつがスリ、置き引きです。一人が話しかけてきたりぶつかってきたりなどして注意をそらし、その間にもう一人が貴重品をすり取るような手口も多発しています。また、レストランやホテル、空港や駅などでの置き引きにも注意してください。支払い時のほんのわずかのあいだに置いた携帯電話を持ち去られるケースなども、報告されています。

窃盗(置き引き・スリ)の防犯対策

人の多い場所では必ず自分の身体の前に荷物を持つようにし、十分に周りに警戒するようにしましょう。万が一被害に遭ってしまった場合のために、貴重品は最小限のものを持ち歩き、さらに分散させて携行すると安心です。

注意ポイント

日本と同じような感覚で少しの間だからと荷物から目を離したり、レストランなどで背もたれに荷物をかけたりなどは絶対にしないでください。常に見える範囲に荷物を置きましょう。

ひったくり

歩行中に、バイクや自転車等で追い越しざまにバッグなどの荷物を強奪する犯罪です。ひったくられたバッグが身体から離れない場合には、路上を引きずられることにもなり大変危険です。

ひったくりの防犯対策

歩道を歩く際は、車道側に荷物を持たないようにしましょう。また、周りにあまり人がいない中でバイクや自転車が後ろから近付いてきたら立ち止まり、追い越していくのを確認してから歩くと良いでしょう。

一言メモ

レストランやカフェのテラス席での被害も多く報告されています。荷物は外から手が届かないところに置くようにしてください。

偽の警察官

観光地などの外国人が多い場所で、警察官を名乗る偽警察官がパスポートや財布の提示を求め、所持金を盗むケースが報告されています。ほとんどの場合が、2人組以上で犯行に及んでいます。

偽の警察官の防犯対策

警察官がパスポートの提示を求めることはあっても、財布の提示を求めることは絶対にありません。私服警察官を名乗る者には特に注意し、疑わしい場合には、身分証明書の提示を求めましょう。

緊急連絡先リスト

トラブルに遭ったときの緊急連絡先です。万が一に備えてメモしておきましょう。

緊急連絡先電話番号
警察17(携帯電話からは112も可能)
救急15
消防18

フランス滞在時の注意点

フランス滞在時の注意点

Photo by Florian Wehde on Unsplash

ここでは外務省が公表している留意点を含む、フランス滞在時の注意点を紹介します。

飲食マナー

フランスでは食事中のマナーが重視されます。レストランでは、席に着いてから注文する、音を立てて食べないなど、日本と異なるエチケットに気を配ると良い印象を与えます。また、チップ(サービス料)は必要ないことも多いですが、特に良いサービスを受けた場合は10%ほどを残すのが一般的です。

身分証明書

警察官などから身分証明書の提示を求められ、応じることができない場合には、警察署への同行が求められる場合もあります。外出時は、パスポートなどの身分証明書をできるだけ携行すると良いでしょう。

デモ

フランス国内では、頻繁にデモが行われています。多くのデモは危険なものではありませんが、禁止されているのにも関わらず実施されるデモの場合は特に注意が必要です。スポーツイベントの直後などに、一部の観客が暴徒化する事例も少なくありません。万が一遭遇してしまった場合は、速やかにその場を離れるようにしてください。

パリの治安

パリの治安

Photo by Daniele D’Andreti on Unsplash

多くの観光客で賑わうパリは、治安は決して良好とは言えません。スリ、置き引き、ひったくり等の犯罪が多発しており、特に有名な観光地や公共交通機関内、レストランなどにおいては十分気を付ける必要があります。ここでは、パリで注意が必要な場所や観光スポットを紹介します。

注意が必要なエリア

パリ10区

パリ10区の北駅や東駅近辺は、あまり治安が良くないと言われています。インドやトルコ、アフリカなどの移民も多く、国際色豊かな一面もあります。

日中歩く分には特に心配ありませんが、夜になると雰囲気が一変し、暗い道では強盗や窃盗などの事件も発生しています。宿泊先を選ぶ際は、このエリアは避けた方が良いでしょう。

パリ18区

パリ北西部に位置するパリ18区は、人気観光地のモンマルトルの丘にサクレ・クール寺院があります。しかし、それ以外の地域にはあまり近づかない方が良いでしょう。

注意ポイント

近くのバルベス駅あたりも夜は雰囲気ががらりと変わり危険です。繁華街のピガールも、夜は特に女性は立ち入らない方が良いエリアです。

パリの病院

パリには日本語に対応している病院がいくつかあります。その中から、日本人医師やスタッフがいる病院を紹介します。

American Hospital of Paris
住所55 Bd du Château, 92200 Neuilly-sur-Seine
電話番号01-46-41-25-15(日本語対応、9時~18時)

在フランス日本国大使館について

在フランス日本国大使館では、旅行中に事故や事件などのトラブルに遭ったときのサポートをしています。

基本情報
名称在フランス日本国大使館
住所7, avenue Hoche, 75008 Paris
電話番号01-48-88-62-00
ウェブサイト在フランス日本国大使館

パリの治安について詳しく知りたい方は「パリの治安【フランス旅行でトラブルに遭わない方法】」の記事で解説しているので是非ご覧ください。

ニースの治安

ニースの治安

Photo by Paul Rysz on Unsplash

ニースを含むアルプ・マリティム県は、フランスの治安の悪い県ランキング第8位にも入っています。凶悪犯罪に巻き込まれる危険はあまりありませんが、観光客を狙った軽犯罪は日常茶飯事で、治安は決して良いとは言えません。ここでは、ニースで注意が必要な場所や観光スポットを紹介します。

注意が必要なエリア

ニース駅周辺

ニース駅周辺は、移民や低所得者が多く治安が良いとは言えません。高架下付近は、浮浪者やアルコール・ドラッグ使用者のたまり場で危険なエリアです。

注意ポイント

北側のトラシェル通りとヴェルニエ通りは、現地でも有名なドラッグ・売春ストリートです。絶対に近づかないようにしてください。

旧市街

ヴュー・ニース(Vieux Nice)の名で呼ばれる旧市街。昼間は散策などを楽しめるエリアでますが、夜はバーやクラブなどナイトスポットが立ち並び、酔っ払いやドラッグ使用者、浮浪者が多く危険なエリアとなります。女性だけではできるだけ出かけないようにし、暗い裏道などは絶対に通らないようにしましょう。

ニースの病院

ニースには、残念ながら日本語が通じる病院はありません。しかしリゾート地で外国人も多く、ほとんどの医療機関で簡単な英語が通じます。また、不安な場合は海外旅行保険会社による通訳サービスを利用しましょう。

CHU DE NICE HOPITAL PASTEUR(ニース大学付属パストゥール病院)
住所30, Voie Romaine, 06000 Nice
電話番号04-92-03-77-77

在マルセイユ日本国総領事館について

在マルセイユ日本国総領事館では、ニースも管轄しており、旅行中に事故や事件などのトラブルに遭ったときのサポートをしています。

基本情報
名称在マルセイユ日本国総領事館
住所132, Michelet, 132, boulevard Michelet, 13008 Marseille
電話番号04-91-16-81-81
ウェブサイト在マルセイユ日本国総領事館

ニースの治安についてもっと知りたい方は「ニースの治安【フランス旅行でトラブルに巻き込まれない方法】」の記事をご参照ください。

リヨンの治安

リヨンの治安

Photo by Meg von Haartman on Unsplash

リヨンは、フランスの中でも比較的治安の良いエリアです。それでも観光客を狙ったスリなどは頻発しているので、十分な注意が必要です。ここでは、リヨンで注意が必要な場所や観光スポットを紹介します。

注意が必要なエリア

ギヨティエール地区(Guillotière)

市内で圧倒的治安が悪いと言われるのがギヨティエール地区です。この地区は移民が多く住み、大きなアジアンスーパーなどもあります。

注意ポイント

夜は絶対に近づかず、日中でも脇道は避け、声をかけられても無視をするようにしましょう。

パール・デュー(Part-Dieu)

リヨンの中心地であるパール・デュー周辺はいつも人がとても多く、観光客を狙ったスリや物乞いも多くいます。荷物には十分注意をし、声をかけられた場合は応じずに無視をしましょう。

リヨンの病院

リヨンには、残念ながら日本語が通じる病院はありませんが、英語が通じる病院を紹介します。また、不安な場合は海外旅行保険会社による通訳サービスを利用しましょう。

Hôpital Lyon Sud
住所3, Quai des Célestins, 69002 Lyon
電話番号08-25-08-25-69

在リヨン領事事務所について

在リヨン領事事務所では、旅行中に事故や事件などのトラブルに遭ったときのサポートをしています。

基本情報
名称在リヨン領事事務所
住所131, boulevard Stalingrad, 69100 Villeurbanne
電話番号04-37-47-55-00
ウェブサイト在リヨン領事事務所

フランスの治安まとめ

フランスの治安まとめ

Photo by Paul Teysen on Unsplash

情報収集

旅行準備には情報収集が欠かせません。近年はSNSの発達で様々な情報が出回っていますが、正確で信頼性の高い情報を入手することが大切です。より正しい情報サイトをご紹介します。旅行中も最新の情報を入手するように心がけましょう。

外務省海外安全情報「たびレジ」

「たびレジ」は外務省が運営する渡航先安全情報配信サービスです。事前に渡航先と渡航期間、氏名などを登録することで現地の最新安全情報を受け取れます。また、トラブルに巻き込まれた際のサポートがよりスムーズになります。現在、「たびレジ」は公式サイトとアプリがあります。

外務省推奨のアプリ

フランスの治安まとめ

日本人にも人気の観光地フランスは、世界各地からたくさんの観光客が集まっています。しかし治安は決して良好とは言えず、特に観光客を狙った軽犯罪に注意が必要です。常に油断せずに、海外にいるという意識を持つことが大切です。事前に「たびレジ」の登録などの準備を済ませておくことで、より快適に、楽しい旅行が楽しめます。
また、フランスのおすすめ観光スポットについて「フランス旅行のおすすめ4都市とフランス在住者が選ぶ観光スポット13選」なども是非合わせてご覧ください。
フランスに行った際に使えるWiFi情報レンタルについては「フランスで使える海外WiFiをレンタルする」のページをご覧ください。

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