ハルビンの魅力とおすすめ観光スポット5選【元中国在住者が紹介】

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「中国にあるハルビンがどんな都市なのか知りたい！」
「ハルビン旅行のベストシーズンはいつ？」
「ハルビンのおすすめ観光スポットってある？」

と、ハルビン旅行の計画でどこに行くか悩んでいませんか？
本記事では、ハルビンの魅力と観光スポットを紹介します。

ハルビンってどんなところ

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中国東北部の黒竜江省にあるハルビンを紹介します。

ハルビンとは

ハルビンは中国最北、黒竜江省の中心都市です。経済と工業の発展が著しく、人口は約1000万人に上ります。ロシアに近いことからロシア文化の影響を色濃く受けています。またロシアや日本の侵略により歴史に翻弄されてきた土地でもあります。

他の都市との違い

中国各地には租界時代の面影を残す地域が多くありますが、ハルビンは街全体にロシア文化の影響を色濃く受けており、まるでロシアにいるような感覚を味わえる街です。また改革開放後は経済科学技術開発区として黒竜江省の経済をけん引してきました。多様な文化と歴史を味わえる魅力的な街です。

ハルビンまでのアクセス方法

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日本からハルビンまでのアクセス方法と観光におすすめの移動手段を紹介します。

日本からハルビンへのアクセス方法

日本からハルビンへは、東京、大阪、新潟から直行便が就航しています。東京の成田空港からハルビン太平国際空港までは週二日就航しており、約4時間で到着します。

空港から市街地へのアクセス

ハルビン太平国際空港から中心地へは空港バスかタクシーを利用します。空港バスを利用する場合は、まず到着した国際ターミナルから国内ターミナルへシャトルバスで移動します。料金は無料です。国内ターミナルに着くと空港バスに乗ります。料金は片道20元です。ハルビン市の中心地へは「空港バス1号線」に乗りハルビン鉄道駅で下車するのが便利です。所要時間は1時間ほどです。

タクシーの場合は国際ターミナルの出口ですぐに見つかります。ただほとんどの場合値段は交渉制なので気を付けましょう。相場は高速料金も含めて130元ほどです。

空港から市内への移動

ハルビンの移動手段

ハルビン市内の主な移動手段は地下鉄、バス、タクシーです。ただ地下鉄はまだ3路線しか走っていないこと、バスは路線が多く複雑なことから、中心地のホテルに宿泊してタクシーと徒歩で観光するのが便利です。

1. 地下鉄
   現在3路線が走っています。システムは日本とほとんど同じなので、利用しやすい交通機関です。地下鉄2号線はハルビン駅、ハルビン博物館、ハルビン氷雪祭りのメイン会場となる太陽島にアクセスできるので観光に便利です。
2. バス
   バスは路線が多く複雑な上に時刻表が殆ど機能していないので観光客にとってはハードルの高い乗り物です。ただ47号線は氷雪大世界の会場へアクセスできるので、覚えておくと便利です。
3. タクシー
   初乗り料金が3㎞まで9元で、1㎞ごとに1.9元が加算されます。また燃料サーチャージとして降車時に1元加算されます。この1元はメーターに表示されないので「1元だまし取られた！」など起こる必要はありません。
4. 徒歩
   ハルビンの中心地は徒歩圏内に見どころが集まっています。徒歩での観光も十分に楽しめます。

ハルビンの治安は大丈夫

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ハルビンの治安と旅行時の注意点を紹介します。

ハルビンの治安について

ハルビンは比較的治安の良い都市です。貴重品の管理を徹底する、女性は夜間の単独行動を避けるなど、防犯意識を持って行動すれば安全に過ごせます。

ハルビン旅行の注意点

スリ、置き引きに気を付ける

最も多い犯罪がスリ・置き引きなどの軽犯罪です。特に地下鉄やバスなどの車内ではスリが頻繁に発生しています。また空港のバスターミナルやハルビン駅で置き引きが多くあります。このような人混みでは貴重品管理を徹底しましょう。

日本との歴史に配慮する

ハルビンは日本と歴史的に深い関係のある都市です。ハルビン駅には伊藤博文を暗殺した安重根を讃える「安重根記念館」があります。また第二次世界大戦下に日本軍が建てた「731部隊」の研究施設も残されています。日本人に対しあからさまに嫌悪を表す人は減りましたが、日本人をよく思っていない人は多くいます。歴史の話や政治の話は避けましょう。

PM2.5による大気汚染

ハルビンはPM2.5による大気汚染が発生しています。特に秋～冬は大気がとどまりやすい気候のため汚染が深刻です。気管支が弱い方、気管支疾患のある方は症状がひどくなることが考えられます。秋～冬の旅行は避ける、もしくはPM2.5対応の日本製のマスクを携帯しましょう。

ハルビンの気候とベストシーズン

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ハルビンの気候とベストシーズン、服装を紹介します。

ハルビンの気候

ハルビンは北海道最北端の宗谷岬と同じ緯度で、年間を通して気温が低い都市です。夏は最高でも25度～28度程度と過ごしやすい日が続きます。春と秋は肌寒く、あっという間に過ぎていきます。冬の平均最高気温は-13度、平均最低気温は-25度です。数字からもその厳しい寒さが伝わります。

ハルビン旅行のベストシーズン

ハルビンのベストシーズンは、1月～2月と5月です。冬は異国情緒あふれる街並みが雪化粧をしてより一層美しくなります。また毎年1月～2月末頃まで世界四大雪まつりの一つ「ハルビン氷雪祭り」が開かれ、国内外から多くの観光客が訪れます。

ライラックの美しい5月もおすすめです。ライラックはハルビンの市花です。5月になると市内の公園や沿道にはライラックが咲き乱れ、美しい景色を作ります。

夏は避暑地として人気がありますが、湿度が60％～70％と高いのでカラッとした涼しさはあまり感じません。

ハルビン旅行の服装

一年を通して日本より気温が低いので、夏でも長袖を持参しましょう。また北海道と緯度が同じですが湿度が高いためハルビンの方が体感温度は低く感じます。また、肌が外気に触れると痛くなります。肌の露出が最小限になるよう、帽子やマフラー、耳当て、カイロなどを活用して防寒対策を徹底しましょう。

ハルビンのおすすめ観光スポット

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ハルビンには数多くの観光スポットがあります。その中でも特におすすめの場所を紹介します。

ハルビンの観光スポット1：聖ソフィア大聖堂

聖ソフィア大聖堂は1907年にロシア帝国によって建設された聖堂です。ロシア国外にあるロシア正教の聖堂では最大の物です。典型的なビザンチン建築は重厚な存在感があります。現在は「ハルビン建築芸術館」として開放されています。内部にはハルビンの歴史をたどる資料や写真などが展示されています。

基本情報

ハルビンの観光スポット2：ハルビン氷雪祭り

毎年1月～2月に開催されるハルビン氷雪祭りは総面積60ヘクタールの会場に2000点以上の彫刻や建造物などが出現します。何から何までスケールの大きさに驚きます。会場は太陽島、兆麟公園、氷雪大世界に分かれています。メイン会場の氷雪対世界では巨大な氷の滑り台や氷雪ショウもあり、家族で一日楽しめるお祭りになっています。

基本情報

ハルビンの観光スポット3：中央大街

中央大街は南の経緯街から北の防洪記念塔までのびる目抜き通りです。約1.5㎞の歩行者天国で、石畳の道としてはアジアで最大です。中央大街にはロシア帝国が治めていた時代に建てられた建築物が71棟もあり、そのうち13棟は歴史的価値の高さから保護建築物とされています。老舗のロシア料理店や東北料理店が軒を連ねています。

基本情報

ハルビンの観光スポット4：黒龍江省博物館

1904年、ロシアによって建てられたバロック建築の博物館が黒龍江省博物館です。もともとは「モスクワデパート」が営業していました。博物館の展示物は約10万点もあり、「自然」と「歴史」の展示に分かれています。マンモスの化石や黒竜江流域で発見された２万年前の人類の骨などが見どころです。以前デパートだったこともあり、見て回るにはちょうどよい大きさの博物館です。

基本情報

ハルビンの観光スポット5：東北虎林園

東北虎林園は松花江の北にあるアムール虎（シベリア虎とも呼ばれる）の保護公園です。アムール虎はロシアやシベリアなどユーラシア大陸の寒い地域で生息している虎で、ネコ科の中で最大と言われます。現在、絶滅危惧種に登録されています。

東北虎林園はサファリパークのようになっており、鉄格子で囲まれた車でトラたちが生活する園内を回ります。アムール虎の他にホワイトタイガーやチーター、豹などのエリアもあります。

基本情報

黒竜江省・ハルビン旅行のポイントとまとめ

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ハルビンをさらに楽しむポイントを紹介します。

東北料理とロシア料理を楽しむ

ロシアとの国境に接する黒竜江省のハルビンではロシア料理と中国の東北料理の両方を楽しめます。ここでは是非食べてもらいたい名物料理をご紹介します。

羊肉のシャシリク

串に刺して焼いた羊肉に、香ばしいソースと甘酸っぱいソースを付けて食べます。豚肉のシャシクリもありますが羊肉の方が人気です。

ハルビン・ソーセージ（ロシアン・ソーセージ）

1900年ごろ、リトアニア人が伝えたと言われるのがハルビン・ソーセージです。脂身が少なめで香辛料をたっぷり使い、じっくり燻製したサラミのようなソーセージです。街中では、ハルビン・ソーセージを串焼きにし、香辛料を付けて食べる屋台もあります。ハルビン・ビールのお供にもってこいの一品です。

馬迭爾氷棍のアイスキャンディー

「極寒の地でアイスキャンディー？」と思うでしょう。馬迭爾氷棍は創業100年を越える老舗のアイスキャンディー屋さんで、ハルビンの名物になっています。バニラ、チョコの二種類があり一本5元と格安です。濃厚で美味しいので「極寒でアイスキャンディー」という体験をしてみてはいかがでしょうか。

ハルビン氷雪祭りを楽しむ

ハルビン氷雪祭りを効率的に楽しむためのポイントをまとめてみました。

来場のタイミング

これが最も重要です。近年は気温の上昇により氷が予定より早く解け始めてしまうため、スケジュールを繰り上げて閉幕することがあります。また、開催中であっても2月に入ると細かく、繊細な彫刻は解け始めます。美しい彫刻を見るには1月上旬がベストタイミングです。

チケット購入のポイント

オンラインで事前に購入できます。ただ会場でも午前中～昼の早い時間であればスムーズに購入できます。夜は来場者が増えるので、時間に余裕をもってチケットカウンターへ行った方が良いでしょう。

交通手段のポイント

ハルビン氷雪祭りのメイン会場、「氷雪大世界」と市内の往復は47号線を利用すると便利です。特に会場から市内へ戻るタクシー乗り場は毎年長蛇の列なので、タクシーよりも断然バスがおすすめです。

靴

ハルビン氷雪祭りの会場の地面は氷です。広い会場で美しい彫刻を見て回るうちにどんどん足元から冷えてきます。靴は防寒用を着用し、足先にカイロを入れるなど防寒対策を徹底しましょう。間違ってもスニーカーや日本の街中を歩くブーツで来てはいけません。凍傷になる可能性があります。

会場内の飲食

会場内にはケンタッキーやビザチェーン店がありますが割高です。また食事時にはなかなか席が空きません。身体が冷えたらすぐに温かいものが飲めるよう、魔法瓶に温かい飲み物を入れて持参した方が良いでしょう。

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