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イタリア
更新日:2024.9.17

イタリアの治安と注意点【イタリア旅行でトラブルに巻き込まれないために】

イタリアの治安と注意点【イタリア旅行でトラブルに巻き込まれないために】

Photo by Henrique Ferreira on Unsplash

「イタリア旅行を検討しているけど、治安は大丈夫?」
「イタリアの地方都市で気をつけることは?」
「旅行先でトラブルに遭ったらどうすればいい?」

と、イタリア旅行に不安な点はありませんか?
本記事ではイタリアの治安についてお答えします。

本記事でわかること

  • イタリアで起きやすい犯罪
  • イタリア旅行の防犯対策
  • 各地の危険なエリア
  • 緊急時の連絡先

イタリアの治安について

イタリアの治安について

Photo by David Köhler on Unsplash

世界で最も多くの世界遺産を有し、美しい景色と美味しい食べ物を求め多くの観光客であふれるイタリア。首都ローマのほか、流行の発信地でもあるオシャレな街ミラノ、ルネサンス文化の中心として栄えた花の都フィレンツェなど、異なる雰囲気や特徴を持つ魅力的な都市が数多くあります。

今回はイタリア全域で日本人が巻き込まれやすい犯罪やトラブルに加え、特に観光地として人気の高いローマミラノフィレンツェの注意が必要なエリアや観光スポットなどをご紹介します。

犯罪発生件数

新型コロナウイルスの感染拡大で人の往来が制限された頃には一時的に犯罪発生件数は減少しましたが、入国制限の撤廃による外国人観光客の増加や国内の行動制限の解除に伴い、スリやひったくりといった犯罪が急増しています。イタリア滞在中は、主にこれらの軽犯罪に対しての用心と予防が必要です。

犯罪発生率(人口10万人当たり)
殺人0.5(日本 0.2)
銃器による殺人0.2(日本 0.0)
暴行109.4(日本 19.1)
誘拐0.3(日本 0.2)
強盗47.8(日本 1.8)

 

引用元:knoema イタリア犯罪統計より

交通事情

交通ルール

イタリアでは、日本と反対で左ハンドル右側走行です。またロータリーという信号のない円形(反時計回り)の交差点が多いのも特徴です。既に中を走っている車が優先で、左側から来る車が途切れたら入っていきます。出口が近付いてきたら、右ウィンカーを出してロータリーを出ます。

交通マナー

日本と比較すると信号機のついていない横断歩道が多く、歩行者優先が根付いています。しかし渡る際には、車が停まったことをしっかり確認してから横断するようにしましょう。

注意ポイント

ウィンカーを使わない車が散見されます。運転する際は、周囲の車はウィンカーを出していなくても右左折や車線変更をする可能性がある、と念頭に置いておくと良いでしょう。

イタリアの観光スポットについては「イタリア旅行のおすすめ4都市とイタリア在住者が選ぶ観光スポット10選」の記事をご参照ください。

よく起こる犯罪例と防犯対策

よく起こる犯罪例と防犯対策

Photo by Mathew Schwartz on Unsplash

日本人旅行客が巻き込まれやすい犯罪やトラブルと、被害を未然に防ぐための防犯対策をご紹介します。

置き引き・スリ

空港、ホテル、レストラン等では、荷物からふと目を離した隙に盗難に遭う危険があります。また、駅や地下鉄やバスなどの人混みの中での、携帯電話や財布などのスリの被害も頻発しています。

他にも、故意に物や小銭を落とす、アイスクリームやコーヒーを衣服にかける、ホームレス風の子供たちが話しかけるなどして被害者の気をそらし、その間にバッグの中やポケットから貴重品を盗むといった巧妙な手口による被害も多く報告されています。

置き引き・スリの防犯対策
  • 地下鉄やバスに乗車する際には荷物は必ず身体の前に持ち、目を離さない。
  • 空港、駅、ホテル、レストラン等では荷物は常に自分の目の届くところに置き、ほんの少しの間でも荷物から離れない。
  • 不審な人物が近付いてきたら、すぐにその場を離れる。
  • レストランでは荷物を椅子の背もたれや足元に置いたり、荷物で場所取りをしたりしない。
  • 空港カウンターでのチェックイン、ホテルでのチェックイン/アウト等の際も、荷物を放置しない。

ひったくり

歩いている際などに、オートバイや自転車に乗った者にバッグを奪取されたり、レストランの屋外席からバッグを盗って逃げられたりするといったひったくりによる被害も発生しています。

ひったくりの防犯対策
  • 外出時には最低限の荷物を持つようにする。
  • できるだけ荷物は身体の前方に持ち、車道側の手に持たないようにする。
  • 貴重品はできるだけ分散させて所持する。(バッグの他に、首下げ式のポーチなどを活用する等)
  • オートバイなどが近づいてきたことに気づいた場合は、一旦立ち止まるなどして通り過ぎるのを確認してから歩き始める。

ぼったくり

バーなどへの入店を薦められそこで飲食した後、店から不当に高額な料金の支払いを要求されるというぼったくり被害が発生しています。

ぼったくりの防犯対策
  • 請求額に納得できない場合は、”支払う前に”警察に通報して介入を求める。
  • クレジットカードで不当な高額支払いを行ってしまった場合は、その後の悪用の可能性もあるためカード会社に連絡をする。
  • 見知らぬ人薦められたバー等には、興味本位で入店しない。
緊急連絡先リスト

トラブルに遭ったときの緊急連絡先です。万が一に備えてメモしておきましょう。

緊急連絡先電話番号
救急118
消防115
警察国家警察:113
軍警察:112
一言メモ

ローマなどの一部都市では、112が緊急通報統一番号に指定されています。

イタリア滞在時の注意点

イタリア滞在時の注意点

Photo by Ricardo Gomez Angel on Unsplash

ここでは外務省が公表しているイタリアでの留意点をご紹介します。

写真撮影

一部の施設での写真撮影は禁止されているので、ルールをしっかりと守りましょう。空港施設、警察・軍関係施設、刑務所での撮影は禁止されています。また、古い教会や美術館では撮影の可否やフラッシュ使用の可否について掲示されているので、必ず掲示の内容を守ってください。

注意ポイント

掲示の有無に関わらず、教会内でミサの最中にフラッシュやシャッター音を出して撮影することは控えましょう。

喫煙

レストランやカフェ、バル等では、喫煙室が設置されているお店を除き基本的には全面禁煙となっています。また、公共の場所で禁煙となっている場所で喫煙することも、非常に重い処罰を受ける恐れがあるため注意してください。

レシートの保管

レストランやお店等で飲食や買い物をした際は、レシートを必ずもらい、保管しておく必要があります。帰国するまでの間は、レシートは捨てずに持っておいてください。

注意ポイント

財務警察の職務質問を受けた際にレシートを持っていないと、店側の脱税を助けるものとして罰金刑を科されることがあります。

ローマの治安

ローマの治安

Photo by Cristina Gottardi on Unsplash

ローマには世界中から多くの観光客が訪れていますが、重大な事件に巻き込まれる危険性は比較的低いと言えます。しかし、観光客を狙ったスリなどの軽犯罪の被害は多く報告されています。ここでは、ローマで特に注意が必要な場所や観光スポットを紹介します。

注意が必要なエリア

テルミニ駅

ローマの中央駅であるテルミニ駅は、スリや盗難などの軽犯罪発生率が非常に高いスポットです。観光客を狙い、電車や地下鉄の券売機での買い方を丁寧に教えるフリをして、お釣りや財布を盗むという手口での被害が発生しています。

一言メモ

いつどんな場所にいようが、手荷物からは絶対に目を離さないようにしてください。

エウル地区

エウル地区はローマ随一のオフィス街で、博物館やモダンなホテルなども立ち並んでいます。大きな公園などもあり綺麗な街ですが、夜9時頃を過ぎると急に人気がなくなり、閑散とした雰囲気に一変します。

注意ポイント

オフィス街から少し外れた場所は、強盗や麻薬売買などの犯罪が起こっている悪名高いエリアです。この辺りにホテルをとるような場合は、夜出歩くときには十分に注意してください。

ローマの病院

ローマには日本語に対応している病院があります。日本人医師がいる病院を紹介します。

中田吉彦医院
エリアローマ中心部
住所Via Monte del Gallo, 4, 00165 Roma
電話番号(+39)06-63-81-924

在イタリア日本国大使館について

在イタリア日本国大使館では、旅行中に事故や事件などのトラブルに遭遇した際のサポートを提供しています。

基本情報
名称在イタリア日本国大使館
住所Via Quintino Sella 60, 00187 Roma
電話番号(+39)06-487-991
ウェブサイトhttps://www.it.emb-japan.go.jp/itprtop_ja/index.html

ローマの治安についてもっと知りたい方は「ローマの治安【イタリア旅行でトラブルに巻き込まれない方法】」の記事をご参照ください。

ミラノの治安

ミラノの治安

Photo by Zach Rowlandson on Unsplash

ミラノは、イタリアの中では比較的治安が良いとされている街です。しかし、観光客を狙った軽犯罪の報告は少なくありません。ここでは、ミラノで注意が必要な場所や観光スポットを紹介します。

注意が必要なエリア

ドゥオーモ広場周辺

ドゥオーモ広場周辺はミラノで一番観光客が多く、観光客をターゲットにした押し売りや詐欺、スリが横行しています。ミサンガ売りに「無料」と言って腕にミサンガを巻き付けられ、チップなどを要求してくる手口などが多く報告されています。

一言メモ

不審な人が近付いてきた場合は、無視してその場を離れましょう。

ブランド街

モードの街であるミラノでは、モンテナポレオーネ通りやガッレリア周辺などにブランドショップが集中しています。このようなブランド街では、ショッピングをしている人を狙った置き引きなどの犯罪が発生しています。

注意ポイント

バッグや購入したショップ袋などが狙われるため、絶対に目を離さないようにしましょう。

ミラノの病院

ミラノには残念ながら日本語が通じる病院はありませんが、日本語通訳を行い、診察が必要な場合には病院を紹介してくれるサービスを紹介します。

Centro Medico Visconti di Modrone
住所Via Visconti di Modrone, 7, 20122 Milano
電話番号348-2209810(日本語対応)

在ミラノ日本国総領事館について

在ミラノ日本国総領事館では、旅行中に事故や事件などのトラブルに遭ったときのサポートをしています。

基本情報
名称在ミラノ日本国総領事館
住所Via Priv. Cesare Mangili 2/4 20121 Milano
電話番号(+39)02-6241141
ウェブサイトhttps://www.milano.it.emb-japan.go.jp/itprtop_ja/index.html

ミラノの治安についてもっと知りたい方は「ミラノの治安【イタリア旅行でトラブルに巻き込まれない方法】」の記事をご参照ください。

フィレンツェの治安

フィレンツェの治安

Photo by Jonathan Körner on Unsplash

フィレンツェも、ミラノと同じくイタリアの中では比較的治安が良いとされている街です。しかし、スリなどの軽犯罪の被害は多く報告されています。ここでは、フィレンツェで注意が必要な場所や観光スポットを紹介します。

注意が必要なエリア

カッシーネ公園周辺

普段は地元の人たちの憩いの場で、火曜日には朝市も開かれ多くの人で賑わうカッシーネ公園ですが、暗くなると雰囲気は一変します。売春や麻薬の売買の場となっているため、女性はもちろんのこと男性も近づかないようにしてください。

一言メモ

どうしても付近を通る場合は、できるだけ徒歩ではなくタクシーで移動するようにしましょう。

リベルタ広場周辺

サンタ・マリアノ・ヴェッラ駅(フィレンツェ中央駅)の北東部に位置するリベルタ広場周辺は、スリの多発エリアです。複数人での犯行がほとんどで、ホームレスの子供などが話しかけられている間に、別の犯人が財布などを盗む手口です。

一言メモ

話しかけられても対応せず、その場をすぐに離れるようにしましょう。

フィレンツェの病院

フィレンツェには残念ながら日本語が通じる病院はありません。しかし医師の携帯電話を通して日本語通訳をしてくれる、往診サービスを紹介します。

MEDI-CALL ITALIA
住所Via Mantova, 44, 00198 ROMA
電話番号(+39)06-8840113

在イタリア日本国大使館について

在イタリア日本国大使館では、フィレンツェも管轄しています。旅行中に事故や事件などのトラブルに遭ったときのサポートをしています。

基本情報
名称在イタリア日本国大使館
住所Via Quintino Sella 60, 00187 Roma
電話番号(+39)06-487-991
ウェブサイトhttps://www.it.emb-japan.go.jp/itprtop_ja/index.html

フィレンツェの治安についてもっと知りたい方は「フィレンツェの治安【イタリア旅行でトラブルに巻き込まれない方法】」の記事をご参照ください。

イタリアの治安まとめ

イタリアの治安まとめ

Photo by La So on Unsplash

情報収集

旅行準備には情報収集が欠かせません。近年はSNSの発達で様々な情報が出回っていますが、正確で信頼性の高い情報を入手することが大切です。以下に、より正しい情報サイトをご紹介します。旅行中も最新の情報を入手するように心がけましょう。

外務省海外安全情報「たびレジ」

たびレジ」は外務省が運営する渡航先安全情報配信サービスです。事前に渡航先と渡航期間、氏名などを登録することで現地の最新安全情報を受け取れます。また、トラブルに巻き込まれた際のサポートがよりスムーズになります。現在、「たびレジ」は公式サイトとアプリがあります。

外務省推奨のアプリ

イタリアの治安まとめ

日本人にも人気の観光地イタリアは、日本に比べると治安は良いとは言えませんが、大きな事件に巻き込まれる危険性はあまりありません。しかしスリや置き引きなど、海外旅行ではよくある注意すべき軽犯罪の被害に遭う危険性は高く、慎重に行動することが大切です。
この記事が少しでも皆さんのイタリア旅行のお役に立てば幸いです。このブログではイタリア各都市の魅力的な観光スポットや治安などについても紹介しています。「イタリア旅行のおすすめ4都市とイタリア在住者が選ぶ観光スポット10選」なども是非合わせてご覧ください。

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