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更新日:2024.3.15

済州島の治安2024年版【韓国旅行でトラブルに遭わない方法】

済州島の治安【韓国旅行でトラブルに遭わない方法】

Photo by andreas-felske on Unsplash

「済州島旅行を検討しているけど、治安は大丈夫?」
「初めての済州島旅行で気をつけることは?」
「旅行先でトラブルに遭ったらどうすればいい?」

と、済州島旅行の不安な点はありませんか?
本記事では済州島の治安についてお答えします。

本記事でわかること

  • 済州島の治安
  • 危険なエリアと安全なエリア
  • 済州島旅行の防犯対策
  • トラブルに遭ったときの対処方法

済州島の治安について

済州島の治安について

Photo by insung-yoon on Pixabay

済州島はとても治安の良い街ですが、観光地として人気になるにつれ、犯罪が増加しています。とくにスリなど軽犯罪が多い傾向にあります。また済州島はビーチや市街地を離れると人通りが少なく、暗い場所も多いため夜間の単独行動は避けた方がいいでしょう。また抗日記念館があり、日本軍が使用した要塞も残されています。歴史背景を理解し、現地の人に配慮した行動をとりましょう。

済州島でよく起こる犯罪例
  • スリ・置き引き
    近年増加しているのがスリなどの軽犯罪です。特にビーチや市場、カジノで発生しています。犯罪率が低いからと安心して無防備にならないように気を付けましょう。
  • 詐欺
    タクシーのぼったくりは配車アプリの普及によって減少傾向にありますが、土産物店などでは、日本人とわかると高額な請求をするぼったくりもまだ時々発生しています。また、カジノ施設のある済州島では違法カジノも行われているので注意が必要です。

デモやストライキについて

済州島でも抗日記念日「三・一節」には毎年デモが起こります。ただ大規模なものではなく、観光客が被害に遭ったという報告もありません。そのほか済州島では、現地の海女さんが日本企業に長い間搾取されていたという歴史があり、デモも起きました。観光中に危険な目に遭うことはありませんが、事前に「海外安全情報」で情報収集し、デモが行われる場所にはあまり近づかないようにしましょう。

交通事情・事故について

済州島は鉄道がなく、バスが市民の足です。バスは観光客にとっても使いやすい交通機関なのでおすすめです。ただ混みあうバスの中ではスリなどの軽犯罪も発生しているので注意しましょう。また済州島も右側通行なのでバスや車の乗り降りの際には周囲に注意しましょう。

ソウルや釜山に比べると交通量はとても少なく、事故の危険もほとんどありません。ただ自動車の運転手は歩行者優先の意識が低い人が多いので、歩道と車道が分かれていない道や、道路を横断する際は周囲に十分気を付けましょう。

済州島での体験談

新済州に宿泊し、夜はナイトクラブに出かけました。女性ばかりのグループで行くと、すぐに男性のグループが話しかけてきました。仲良くなって「フロアを一緒に回ろう」と声を掛けられ、荷物は彼らのグループの一人に任せて席を離れました。席に戻り何事もなく過ごし別れました。お会計になり、私たちの友人の一人の財布がないことに気づきました。その子は貴重品もすべておいて席を離れていた子でした。

今から考えると、クラブで話しかけてきて、荷物を見ていた男性が盗んだ可能性が高いと思います。その場で意気投合し仲良くなることはあるかもしれませんが、信用せず、「貴重品は自分で守る」という意識を持ち続けることが大切です。

済州島旅行の注意点

済州島旅行の注意点

Photo by jungil-park on Unsplash

済州島旅行の注意点を紹介します。

注意点1:貴重品の管理

済州島は治安の良い島ですが、軽犯罪は増加傾向にあります。特に人気のビーチや市場、ナイトクラブなど、混みあう場所で発生しています。海水浴中は、貴重品の管理がおざなりになりがちなので注意が必要です。またナイトクラブの中は薄暗いうえ、お酒を飲むと管理能力が低下するので注意が必要です。

注意点2:偽物・ぼったくり

タクシーのぼったくりや、店頭でのぼったくりは減少傾向ですが、まだ土産物店や市場では偽物やぼったくりを見かけることがあります。品物を購入するときは偽物でないか、料金は妥当かを確認して購入しましょう。高いと感じた場合は遠慮なく値段交渉しましょう。
また、済州島内を走るタクシーは正規のタクシーと非正規のタクシーがあります。正規のタクシーはナンバーが「3」で始まるので、乗車する際は確認するようにしましょう。

注意点3:反日感情

済州島には今も第二次大戦で日本軍が使用した要塞が保存されています。また抗日記念館もあります。観光をしている限りは日本人にあからさまな態度をとる人はいませんし、比較的日本人にも親切な印象ですが、内心では日本に良い感情を持たない人もいます。現地の人の前で政治や歴史について話す、大声で日本語をしゃべるといった行動は反日感情を起こしてしまう可能性があるので控えるようにしましょう。

注意点4:違法カジノ

済州島のカジノは新しい施設がオープンするなど、今後も拡大を続けそうです。ただ正規のカジノ施設以外に、個人的な賭博を行う違法カジノが存在します。「必ずもうかるから」などといった言葉を掛けてくる場合は注意が必要です。相手をすぐに信用しないよう、冷静な判断をしましょう。

一言メモ

済州島のカジノは20歳以上の成人外国人しか入場できません。日本は成人年齢が18歳に引き下げられましたが韓国での成人は20歳からなので、18歳、19歳の人がカジノに入場すると違法になるので注意しましょう。

済州島の治安が悪いエリア

済州島の治安が悪いエリア

Photo by rawkkim on Unsplash

済州島で注意が必要なエリアや時期、観光スポットを紹介します。

済州島はとても治安が良い島ですが、道が狭く、人と身体が触れ合う場所ではスリの被害に遭いやすいので貴重品に気を付けましょう。また日が暮れてからの行動にも注意が必要です。

注意が必要なエリアとスポット

東門市場

旧済州エリアにあり、昔から済州島の人々の台所として愛されてきたのが東門市場です。近年では食べ歩きスポットとして若者に人気で、夜0時まで営業する夜市も賑わっています。基本的に安全な市場ですが、中には日本人とわかると高めの値段を言う店舗もあるので気を付けましょう。また市場の通路は狭いのでスリなどの軽犯罪にも注意が必要です。スマホや財布などの貴重品管理を徹底しましょう。

ナイトクラブ

新済州を中心に、大型のナイトクラブがいくつかあり、若者から中年までの大人で賑わっています。済州島のクラブで驚いたのは「ブキン」というシステムです。これは男性ばかりのグループと女性ばかりのグループをスタッフがマッチングさせるシステムです。断ることもできるので「ブキンは要りません」とはっきり事前に断るといいでしょう。また、ナイトクラブは翌日5時ころまで営業していますが夜中の0時を過ぎるとショーも過激になります。空気を楽しみたいという方はオープンから0時頃までの滞在で十分だと思います。

注意が必要な時期

抗日記念日など

抗日運動の記念日3月1日、日本からの独立を祝う8月15日「光復節」では済州島でも反日デモが行われます。ただ大規模なものではなく、在済州日本総領事館前など限られた場所で行われています。これらの記念日には興味本位でそのような場所に近づかないようにしましょう。また記念日に限らず、大きな声で日本語をしゃべらない、政治的な話題は避けるなど、現地の人に配慮して過ごしましょう。

済州島の治安が良いエリア

済州島の治安が良いエリア

Photo by jieun-lim on Pixabay

済州島の治安が良いエリアとおすすめの滞在先、観光スポットを紹介します。

西帰浦

済州島の中央にある漢拏山を挟んで、空港と反対側が西帰浦という地域です。新済州などの市街地と比べてゆったりとした時間が流れるエリアです。西帰浦は美しい海を満喫できる潜水艦のツアーや、沖合のクルージングなど、マリンスポーツが盛んです。また昔から漁が盛んな港町で、刺身やトコブシなど新鮮な済州島の海鮮も楽しめます。済州ミカンの産地としても知られています。

新済州

済州国際空港からリムジンバスで10分の位置に新しく開発された計画都市が新済州です。隣の旧市街地を旧済州、こちらを新済州と言います。新済州は高級ホテルが立ち並び、免税ショップやレストラン等が集まっています。治安も非常によく、夜も街は明るいので夕食後のショッピングも楽しめます。済州観光の拠点におすすめのエリアです。

おすすめの宿泊エリア

中文観光団地

中文観光団地は済州島を代表するリゾートエリアです。高台には高級リゾートホテルが立ち並び、オーシャンビューの部屋からの眺めは絶景です。ホテル内のプールでも、目の前の中文海水浴場でも過ごせます。

また周辺にはゴルフコースや乗馬コースもあり、新済州とは違ったリゾート感あるエリアです。近くには天帝淵瀑布や如美地植物園など見どころも多く、リゾートも観光も楽しめます。済州島でゆっくり過ごしたい人におすすめの宿泊エリアです。

その他の観光スポットについては「済州島の魅力とおすすめ観光スポット5選【韓国旅行者が紹介する韓国旅行ガイド】」で紹介しています。

済州島旅行の防犯対策

済州島旅行の防犯対策

Photo by junsu-kim on Unsplash

トラブルに遭わないための防犯対策を紹介します。

防犯対策1:貴重品に気を付ける

治安の良い済州島ですが、近年は観光客を狙ったスリなど軽犯罪が増加しているので注意が必要です。軽犯罪の防犯対策は貴重品の徹底した管理の他はありません。「済州島は治安がいいから」と安心しないこと、ビーチなどで開放的になり、緊張感を緩めてしまわないことが大切です。

ただ旅行先はどうしても注意散漫になりがちなのでセキュリティポーチや防水ポーチなどを使い身体から貴重品を離さないようにしましょう。ビーチに行く際は貴重品をホテルの部屋のセキュリティボックスに入れ、貴重品を持参しない方が良いでしょう。

防犯対策2:夜間の単独行動は避ける

済州島は治安の良い島ですが、夜間の単独行動は避けた方がよいでしょう。特に市街地から離れた場所は街灯も少なく、暗い場所が多いため女性の単独行動は危険です。近年観光客とみられる女性が畑で襲われて殺害された事件も発生しています。新済州など夜もにぎやかな場所でも、単独行動は避けてなるべく複数人で行動した方が良いでしょう。

防犯対策3: 前もって多めに両替をする

済州島は観光地なのでクレジットカード決済がかなり進んでいますが、バスの利用なども考え、ある程度現金は用意しておきましょう。済州島はソウルなどの都市部と違って、島内の両替所は限られています。空港、ホテル、銀行が主な両替所になります。最もレートが良く、信頼性が高いのが空港にある銀行の両替所です。空港に着いたらまず多めに両替しておくことをおすすめします。

トラブルに遭ったときの対処方法

トラブルに遭ったときの対処方法

Photo by dapiki-moto on Pixabay

海外旅行では、思いがけないトラブルが起こることがあります。トラブルや事故に遭った時に必要以上に慌てることのないよう、事前に緊急連絡先や手続きを調べてメモしておくと良いでしょう。

パスポートの紛失・盗難

パスポートを紛失してしまった、もしくは盗難に遭ってしまった場合は「帰国のための渡航書」を申請します。申請には、まず最寄りの警察署等で紛失・盗難等証明書を発行してもらいます。次に在済州日本国総領事館で、パスポートの執行手続きを行います。その後、帰国のための渡航書を申請します。

必要なもの
  • 申請書1通
  • 警察が発行した旅券紛失証明書1通
  • 発行6ヶ月以内の戸籍謄本(抄本)、または日本国籍があることを確認できるもの
  • 写真(縦4.5㎝・横3.5㎝)3枚
  • 帰国する飛行機の便名が分かるもの
  • 手数料26,000ウォン

交通事故

済州島で交通事故に遭ったら、すぐに警察「112」に、救急搬送が必要な場合、消防が必要な場合は「119」に連絡します。「112」のコールセンターには「電話通訳サービス」があります。午前7時~午後10時まで、電話を掛けた本人、日本語通訳者、警察官の三者で通話ができます。救急と消防は通訳に対応していません。

ケガや体調不良

済州島でケガや体調不良に見舞われたときは、まず加入している海外旅行保険の窓口へ連絡します。病院へ行くときはパスポートと海外旅行保険の保険証を必ず持参しましょう。
済州島は近年メディカルツーリズム、いわゆる医療観光に力を入れています。島内の病院では日本人を含む外国人観光客に対応した医療サービスも整ってきていて、日本語通訳が可能な病院も増えてきています。病院で通訳をお願いしたい場合は事前に病院へ電話し、予約をとるといいでしょう。

済州大学総合付属病院
エリア西区
住所済州市我羅13ギル15
電話番号064-717-1114 (代表)
064-717-1507 (日本語)
ウェブサイトhttps://www.jejunuh.co.kr/
西帰浦医療院
エリア西帰浦
住所西帰浦市ジャンス路47
電話番号064-730-3100
064-730-3001~3
ウェブサイトhttp://jjsmc.or.kr/

済州島の緊急連絡先リスト

済州島の警察の緊急連絡先は「112」です。消防、救急の緊急連絡先は「119」です。もしものときのために緊急連絡先をメモしておきましょう。

緊急連絡先電話番号
警察112
救急・消防119
在済州日本国総領事館案内(064)710-9500

在済州日本国総領事館について

済州島を管轄する日本の総領事館です。済州島に居住、滞在する日本人の保護や行政サービスなどを行っています。また、事故やトラブルに遭った場合も相談が可能です。

基本情報
名称在済州日本国総領事館
住所済州特別自治道済州市1100路3351 世紀ビル9階(老衡洞)
電話番号(064)710-9500
ウェブサイトhttps://www.jeju.kr.emb-japan.go.jp/itprtop_ja/index.html

済州島旅行の治安まとめ

済州島旅行の治安まとめ

Photo by linda-yuan-uw on Unsplash

済州島旅行を楽しむためには、事前の防犯対策が重要です。防犯グッズなどを利用して、安全に旅行を楽しみましょう。

おすすめの防犯グッズ
  1. セキュリティポーチ
    年間通して暖かい済州島では薄着で過ごすことが多く、貴重品の携帯方法に困ることがあります。そんな時におすすめなのが薄型で身体から離れないセキュリティポーチをお勧めします。ナイフで切れにくい素材などで作られているものも多く、とても重宝します。
  2. 防犯ブザー
    キャリーバッグやリュックなどに装着しましょう。安価なものなので、多めに買ってそれぞれのバッグに着けておくと良いでしょう。外から見えるだけで防犯対策になります。また緊急時には躊躇せず鳴らして助けを呼びましょう。

済州島の治安まとめ

済州島は「韓国のハワイ」と言われ、国内外に人気のリゾート地です。もともと済州島は非常に治安の良い島ですが、観光地化が進み、観光客が増えるにつれて軽犯罪が増加しています。貴重品に十分注意しましょう。また表には出さなくとも、日本人に対しては反日感情を抱いている人も少なくありません。過度に怖がる必要はありませんが、日本語を大声でしゃべったり、政治的な発言をしたりするのは控えましょう。その土地の歴史を理解して、配慮した行動をとることはとても大切なことです。
外務省の海外安全情報配信サービス「たびレジ」に登録しておくと、旅行先の情報を日本語で受け取ることができるのでおすすめです。本記事で紹介した情報を活用して、安全で楽しい旅行になることを願っています。

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