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ルクソールの治安2024年版【エジプト旅行でトラブルに遭わない方法】
Photo by Makalu on Pixabay
「ルクソール旅行を検討しているけど、治安は大丈夫?」
「初めてのルクソール旅行で気をつけることは?」
「旅行先でトラブルに遭ったらどうすればいい?」
と、ルクソール旅行の不安な点はありませんか?
本記事ではルクソールの治安についてお答えします。
本記事でわかること
- ルクソールの治安
- 危険なエリアと安全なエリア
- ルクソール旅行の防犯対策
- トラブルに遭ったときの対処方法
目次
ルクソールの治安について
Photo by Jeremy Zero on Unsplash
ルクソールは古代エジプトの遺跡が多く残っており、世界中から観光客が訪れる人気の観光地です。2015年にカルナック神殿付近で爆弾事件が発生しましたが、近年では大きなテロは発生していません。
ルクソールの治安は比較的落ち着いています。しかし、旅行客をターゲットにしたスリやひったくりなどの軽犯罪に注意が必要です。
- スリ
駅や空港などの人が多い場所ではスリに注意が必要です。荷物からは手を離さない、カバンはファスナーが付いたものを利用するなど、対策を行いましょう。 - ひったくり
観光客はひったくりのターゲットになりやすいので注意しましょう。スマートフォンを操作しながら歩いていると、後ろから奪われることがあります。また、被害に遭いやすいカメラも見えないように持ち歩きましょう。 - ぼったくり
ぼったくりの被害が特に多いのはタクシーです。ルクソールでは配車サービスが利用できないため、交渉によってタクシーの料金が決まります。基本的に通常料金の何倍もの価格を請求してくるので、被害を最小限にするために事前に相場を調べておきましょう。
デモやストライキについて
2010年から2012年にかけて反政府デモがカイロを中心に多数発生していましたが、2018年の政権交代以降は落ち着いています。最近はルクソールで大きなデモやストライキが起こったという情報はありませんが、渡航の際には最新情報をチェックしましょう。
交通事情・事故について
カイロは交通機関が発達しているので車やバイクが多く、渋滞も頻繁に起こっています。一方、地方都市であるルクソールは交通量が少なく、市街地でもあまり渋滞しません。
エジプトはドライバーのマナーがあまり良くないので、タクシーの利用時や市街地を散策する際は注意が必要です。
エジプト旅行者の体験談
ルクソールはカイロやアスワンといった都市と比べると治安も良く、穏やかな印象です。筆者自身はトラブルに遭ったことはありませんが、観光馬車やタクシーでトラブルになっている人を見かけたことがあります。
また、メイン通りから外れた細い道でひったくりに遭った知人もいます。油断をすると自分が被害者になる危険は十分に感じました。海外であることを自覚して行動することが大切です。
ルクソール旅行の注意点
Photo by Julia Barbosa on Unsplash
ルクソールは比較的治安が良い都市ですが、観光客は犯罪のターゲットになりやすく、文化の違いによるトラブルが発生することもあります。ルクソール旅行での注意点を4つ紹介します。
注意点1:バクシーシの要求
「バクシーシ」はもともとイスラム教の文化で貧しい人に与える寄付のことです。しかし、現在は観光客に「写真を撮ってあげる」と声をかけ、寄付を要求してくる人たちがいます。払いたくない場合は「ラー!(いいえ)」と断りましょう。
注意点2:公共機関での写真撮影
エジプトでは空港、駅、郵便局などの公共施設や軍事施設の写真撮影が禁止されている場合があるため、撮影できるか確認しましょう。また、モスクなどの宗教施設も撮影NGの場所があります。
注意点3:女性の服装
気温が高いエジプトはノースリーブやショートパンツなどの涼しい服装が適していますが、イスラム教の国では女性が肌を露出していると目立ちます。特に女性1人の旅行の場合は、肌を露出した服装をしていると痴漢に遭いやすくなります。対策として、ロングスカートやストールなどを1枚用意しておくと便利です。
注意点4:足の裏を見せない
エジプトで足の裏を見せるのは、相手を侮辱する失礼な振る舞いだと考えられています。そのため、座る際に足の裏を相手に向けないように注意を払いましょう。
ルクソールの治安が悪いエリアと時期
Photo by Simon on Pixabay
ルクソールの治安が悪い場所や時期、注意が必要な観光スポットを紹介します。
ルクソール駅前
ルクソール駅前には宿の呼び込みやタクシーの客引きが多く集まります。特にスーツケースやバックパックなどの大きな荷物を持っていると、客引きに囲まれることがあります。
携帯で調べものをしていると話しかけられるので、ホテルの場所などを調べるときは駅から少し離れた場所や駅構内で探すことをおすすめします。
裏路地
ルクソール駅からいくつかの大通りが続いています。大通りは人通りが多く比較的安全ですが、大通りから裏路地へ入っていくと少し危険な雰囲気を感じる場所があります。
また、裏路地は地元の人が暮らす場であり、観光客が入ってくることを嫌がられる場合もあります。あまり小道に入らないようにしましょう。
注意が必要な時期
ラマダン
イスラム教の断食月ラマダンは約1か月続きます。ラマダンの期間中、ムスリム(イスラム教徒)は日の出から日の入りまで食事を口にしません。近年、ラマダンの期間に世界中でテロ事件が発生しており、外務省でもなるべく宗教施設に近づかないように注意を呼びかけています。
注意が必要な観光スポット
スーク
ルクソール神殿から続くスークと呼ばれる市場があり、観光客向けの土産物を売るお店がずらりと並んでいます。道幅はあまり広くないため、お土産選びに夢中になっているとスリや痴漢に遭う可能性があります。周囲に気をつけながら買い物を楽しみましょう。
王家の谷
王家の谷の墓内部は携帯のみ撮影可能です。誤って一眼レフカメラなどで撮影してしまうと、チップを要求されるといったトラブルになるので気をつけましょう。また、警備員が進入禁止エリアに入れてくれることがありますが、この場合もチップを要求されます。
ルクソールの治安が良いエリア
Photo by Jeremy Zero on Unsplash
治安が良いエリアとおすすめの滞在先、観光スポットを紹介します。
ムハッタ通り、マンシェイヤ通り
ルクソール駅から続くムハッタ通りやマンシェイヤ通りといった大通りは、多くの人で賑わっています。馬車やロバが行き交うなど、のんびりとした雰囲気もあり安心して歩くことができます。客引きもいますが、あまりしつこくありません。
コルニーシュ通り
コルニーシュ通りはナイル川沿いのルクソール神殿やルクソール博物館の前にある通りです。ルクソール博物館の前は遊歩道があり、ナイル川を眺めながらのんびりと散歩を楽しむことができます。
おすすめの宿泊エリア
市街地エリア
駅から徒歩10分圏内にはホテルが点在しています。リーズナブルな宿が多く、日本人バックパッカーにも人気のエリアです。
ナイル川岸エリア
ナイル川沿岸には、高級ホテルを中心とした宿泊施設が並んでいます。物価が安いルクソールでは高級ホテルに格安で宿泊できるので、贅沢な旅を楽しみたいならこのエリアがおすすめです。
治安が良い観光スポット
ルクソール神殿
ルクソール神殿は治安が良いです。エジプトでは観光地周辺だけでなく、遺跡内にもぼったくりのラクダ乗りやチップとバクシーシを求めてくる警備員がいます。しかし、ルクソール神殿内はあまりそのような人たちがいないため、自分のペースで観光を楽しめます。
ルクソール博物館
ルクソール博物館はルクソール神殿から徒歩で約20分の場所にある落ち着いた雰囲気の博物館です。あまり広くありませんが、館内は静かでゆっくりと遺跡を見学できます。
その他の観光スポットについては「ルクソールの魅力を大解剖!ルクソールのおすすめ観光スポット5選」で紹介しています。こちらもあわせて参考にしてください。
ルクソール旅行の防犯対策
Photo by rottonara on Pixabay
トラブルに遭わないための防犯対策を紹介します。
防犯対策1:夜道を歩かない
比較的治安が良いルクソールですが、特に夜はスリやひったくりなどの軽犯罪に注意が必要です。なるべく夜は出歩かないようにしましょう。
防犯対策2:高価ブランドのアイテムを身に付けない
高級腕時計や高級ブランドバッグといった高価なものを身に付けていると、ひったくりに狙われやすくなります。海外旅行時に高級ブランドのアイテムを身に付けるのは控えましょう。
防犯対策3:宗教施設に近づかない
近年、世界的に宗教施設を狙ったテロ事件が発生しています。なるべく宗教施設に近づかないようにしましょう。
防犯対策4:女性は肌の露出を避ける
イスラム教では、女性が肌を露出することは禁止されています。観光客は問題ありませんが、痴漢に遭いやすくなるため、肌を覆えるようにストールなどを持ち歩くと便利です。また、日差しの強いエジプトでは日焼け対策にもなります。
防犯対策5:ファスナー付きのカバンを利用する
ルクソールではスリに注意が必要です。バッグはファスナーが付いたものを利用することをおすすめします。スマートフォンや財布などの貴重品は洋服のポケットではなく、カバンの中に入れておきましょう。
トラブルに遭ったときの対処方法
Photo by DEZALB on Pixabay
海外では予期せぬトラブルが起こることがあります。トラブル時の対応や緊急連絡先を事前に調べておくことで、トラブル発生時に必要以上に慌てることなく対応できます。
パスポートの紛失
パスポートを盗難・紛失し、帰国までに新規旅券の発給を待てない場合は「帰国のための渡航書」を在エジプト日本国大使館で申請します。
- 盗難・紛失証明書
- 渡航書発給申請書
- 日本国籍を証明する書類
- 写真(縦4.5cm・横3.5cm)
- 戸籍謄本
- 手数料
交通事故
エジプトでは交通事故が頻繁に発生しています。軽い接触や車両の擦過傷などは、事故とみなされないことが多いです。人が死傷していない事故の場合は、ナンバーや車種などの車両情報や、運転手の氏名や連絡先を控えておきましょう。
負傷した場合は、救急車を呼ぶ必要があります。万が一、事故を起こしたことで野次馬や現地の人から危害を加えられそうになったら、まずは自分の身を守ることが大切です。警察署へ通報、または最寄りの警察署へ直接赴いて届出を出しましょう。
ケガや体調不良
ルクソールには24時間体制で診療してくれる病院があります。外国人は割高な料金が適用されますが、英語対応も可能で外国人専用の病室を用意している病院があります。
Luxor International Hospital
エリア | ルクソール市内 |
---|---|
住所 | El Television St, Luxor |
電話番号 | 095-228-0192 |
ウェブサイト | なし |
ルクソールの緊急連絡先リスト
旅行中にトラブルに遭ったときの緊急連絡先です。
緊急連絡先 | 電話番号 |
---|---|
警察 | 122 126(観光地、ホテル等における被害) |
消防 | 180 |
救急 | 123 |
在エジプト日本国大使館 | 202-2528-5910 |
在エジプト日本国大使館について
ルクソールには大使館がないため、カイロにある在エジプト日本国大使館を利用します。エジプト旅行中に事故や事件などのトラブルに遭ったときのサポートやエジプトの治安情報を発信しています。
基本情報
名称 | 在エジプト日本国大使館 |
---|---|
住所 | 81 Corniche El Nil Street, Maadi, Cairo P.O.Box 500, Maadi |
電話番号 | 202-2528-5910 |
ウェブサイト | https://www.eg.emb-japan.go.jp/itprtop_ja/index.html |
ルクソール旅行の治安まとめ
Photo by Jeremy Zero on Unsplash
ルクソール旅行を楽しむためにはトラブルに遭わないことが重要です。防犯グッズなどを利用して、安全に旅行を楽しみましょう。
- 南京錠、セキュリティワイヤー
スリの多いエジプトでは、スーツケースやリュックに鍵をかけておくと安心です。ダイアル式南京錠を利用すれば、鍵をなくす心配もありません。カバンが複数ある場合は、セキュリティワイヤーを用意しておくと、カバン同士をワイヤーで固定して上に鍵をかけられるので安心です。 - セキュリティポーチ
衣服の下に身に付けることで、盗難防止になります。特に移動などでバタバタするときは、セキュリティポーチの中にパスポートやクレジットカード、最低限の現金などを入れておくと安心です。
ルクソールの治安まとめ
スリやひったくりなどへの注意は必要ですが、ルクソールは比較的治安が良く、過ごしやすい都市です。貴重品の取り扱いやぼったくりへの対応に注意すれば、楽しい思い出を作ることができます。本記事で紹介した情報を参考に、安全なルクソール旅行になることを願っています。
外務省の海外安全情報配信サービス「たびレジ」に登録しておくと、旅行先の情報を日本語で受け取ることができるのでおすすめです。本記事で紹介した情報を活用して、安全で楽しい旅行になることを願っています。
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