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カナダ
更新日:2024.3.15

バンクーバーの治安2024年版【カナダ旅行でトラブルに遭わない方法】

バンクーバーの治安【カナダ旅行でトラブルに遭わない方法】

Photo by kosuke-noma on Unsplash

「バンクーバー旅行を検討しているけど、治安は大丈夫?」
「初めてのバンクーバー旅行で気をつけることは?」
「旅行先でトラブルに遭ったらどうすればいい?」

と、バンクーバー旅行の不安な点はありませんか?
本記事ではバンクーバーの治安についてお答えします。

本記事でわかること

  • バンクーバーの治安
  • 危険なエリアと安全なエリア
  • バンクーバー旅行の防犯対策
  • トラブルに遭ったときの対処方法

バンクーバーの治安について

バンクーバーの治安について

Photo by mike-benna on Unsplash

カナダのブリティッシュ・コロンビア州(BC州)にあるバンクーバーは大都市でありながら比較的治安の良い都市です。しかし全く犯罪がないわけではありません。観光スポットや交通機関の車内ではスリなどの軽犯罪が発生しており、犯罪発生率は日本の約9.4倍にのぼります。自分の身は自分で守ることを意識して過ごしましょう。

バンクーバーでよく起こる犯罪例
  • スリ・置き引き
    最も観光客が巻き込まれやすい犯罪がスリと置き引きです。観光地や公共交通機関の車内など、混雑した場所で被害が発生しています。
  • 窃盗
    一般人をよそおった犯罪グループのメンバーが、旅行者に日本語で「道を教えて欲しい」などと話しかけ、旅行者の注意を引いている間に鞄から現金やクレジットカードを抜き取る犯罪が発生しています。
  • 暴行事件
    バンクーバーの暴行・傷害事件は日本の約18倍にものぼります。ダウンタウンで日本人男性2人が突然見知らぬ男性3人から暴行を受ける事件も発生しました。
  • 住居侵入
    住居侵入は、バンクーバーで比較的頻繁に発生する犯罪の一つです。特に、繁華街や観光地周辺の住宅地で発生することがあります。
  • 麻薬取引
    麻薬取引も、バンクーバーでよく発生する犯罪の一つです。特に、東部ダウンタウンやハイツ地区で発生しやすい傾向があります。

デモやストライキについて

バンクーバーは主義主張や政策への不満から、さまざまなデモが頻繁に行われています。殆どが平和的なデモですが、最近では反移民派と人権団体が同時にデモを行い、衝突する事態も発生しています。

旅行前と旅行中は外務省の「海外安全ホームページ」で最新状況を確認しましょう。

交通事情・事故について

BC州は、歩行者優先が日本よりも徹底しています。信号機のない狭い道でも、必ず車が停車してくれます。ただ、カナダは日本と逆で右側通行です。赤信号でも右折可能なので注意をして渡りましょう。

バンクーバー在住者のアドバイス

バンクーバーの生活では車が欠かせません。旅行でも、レンタカーを借りるとぐっと行動範囲が広がります。BC州では入国後6か月は日本の免許証のみで運転可能なので、バンクーバー旅行をより満喫するためにレンタカーはおすすめの移動手段です。

ただカナダは右側通行で、赤信号でも右折が可能など、日本とルールが違うので注意が必要です。さらに、郊外では動物にぶつかることもあります。場合によっては重大事故につながるので、運転する際は周りの環境にも注意しましょう。

バンクーバー旅行の注意点

バンクーバー旅行の注意点

Photo by aditya-chinchure on Unsplash

バンクーバー旅行の注意点を紹介します。

注意点1:危険地域への立ち入り

観光スポットとして有名なガスタウン周辺は、治安があまり良くない場所とされています。特に、ヘイスティングス・ストリートは危険な地域として知られています。ガスタウンを散策していると、気づかずにこれらの地域に入り込んでしまうこともあるため、周囲の街並みの変化にも注意が必要です。

注意点2:飲酒のルール

カナダでは、公園などの公共の場での飲酒が禁止されています。日本では公園でもお酒が飲めるので注意しましょう。また、飲酒禁止区域や朝2時以降の飲酒禁止など、様々な規制があります。旅行中は、基本的にはレストランやホテル内での飲酒が推奨されます。

一言メモ

BC州では、州が経営している酒屋「BC Liquor Stores」でしかお酒が買えないうえ、「BC Liquor Stores」は夜9時までしか営業していません。

注意点3:大麻(マリファナ)入りの食べ物

バンクーバーでは大麻関連の犯罪が増えています。最近では大麻入りの菓子や飲料を観光客に食べさせ、意識がもうろうとしたところで窃盗や強姦に及ぶケースも発生しています。大麻を口にするのは危険です。知らない人からの飲食物は口にせず、きっぱりと断りましょう。

バンクーバーの治安が悪いエリア

バンクーバーの治安が悪いエリア

Photo by gabe on Unsplash

バンクーバーの治安が悪いエリアと、注意が必要な観光スポットを紹介します。

ヘイスティングス・ストリート

有名な観光スポット、ガスタウンのすぐそばにあるのがヘイスティングス・ストリートです。道沿いにはホームレスやアルコール・麻薬中毒者と思われる人々が身体を横たえています。

バンクーバー在住者も、遠回りをしたり、ひとつ前のバス停で降りたりしてこの通りを避けています。夜はもちろん、日中も近づかないようにしましょう。

一言メモ

ヘイスティングス・ストリート周辺はかつてチャイナタウンでしたが、治安の悪化とともにチャイナタウンはリッチモンドに移っていきました。

路地裏

大通りから一本入った路地裏は狭く、昼でも危険です。ホームレスやアルコール・麻薬中毒者などが座り込んでいたり、ゴミを漁っていたりします。観光中は裏路地に入らないように気を付けましょう。

注意が必要な観光スポット

ウォーターフロント駅

ウォーターフロント駅はスカイトレインの2路線が乗り入れる駅で、シーバスの停泊所にも直結しています。バンクーバー観光のアクセスポイントとして一年中多くの人で混みあっています。観光客を狙った犯罪グループも集まっているため、特にスリと置き引きには注意が必要です。

バンクーバーの治安が良いエリア

バンクーバーの治安が良いエリア

Photo by kyle-ryan on Unsplash

バンクーバーの中でも比較的安全で楽しめるエリアと観光スポットを紹介します。

ウォーターフロント

ウォーターフロントは1986年の万博以降整備された比較的新しいスポットです。湾に沿って遊歩道が整備されていて、ゆっくりと散策を楽しめます。ホームレスも少なく、貴重品に気を付けていれば安心して過ごせるエリアです。

ノースバンクーバー

ウォーターフロントの対岸にあるのがノースバンクーバーです。有名な観光スポットはありませんが、海沿いは落ち着いたカフェやシーフードレストランが多く、港でゆっくり過ごすことができます。

おすすめの宿泊エリア

ノースバンクーバーのホテル

ノースバンクーバーは、ダウンタウンと大自然のちょうど真ん中に位置しています。車の場合は、レインフォレストへも対岸のウォーターフロントへも約10分で行くことができます。

また、ノースバンクーバーは別荘地のため、周囲にはキッチン付きのホテルや、高品質な大型スーパーもあります。大自然に癒されながら、快適でリーズナブルな滞在が可能です。

治安が良い観光スポット

エリザベス女王公園(Queen Elizabeth Park)

ダウンタウンの南に位置するエリザベス女王公園は、美しく手入れされた英国式庭園と、街と海のパノラマが見どころです。周囲は閑静な住宅街なので、とても治安の良い公園です。

グラウス・マウンテン(Grouse Mountain)

グラウス・マウンテンは、雄大な景色を楽しめる人気の観光スポットです。山頂のレストランエリアも人気で、先住民の伝統料理を楽しめるレストランもあります。周りは観光客が殆どなので、ダウンタウンなどに比べるととても安全なスポットです。

その他のおすすめ観光スポットは「バンクーバーのおすすめ観光スポット5選【カナダ旅行リピーターが厳選】」をご覧ください。

バンクーバー旅行の防犯対策

バンクーバー旅行の防犯対策

Photo by matt-hanns on Unsplash

安全で楽しいバンクーバー旅行にするための防犯対策を紹介します。

防犯対策1:貴重品の管理

旅行中、最も気を付けなければいけないのが、貴重品の管理です。旅行中はついつい注意散漫になってしまうため、財布やパスポートはセキュリティーポーチなどに入れましょう。肌着と服の間など、身体から近い場所にしまっておくと良いでしょう。

防犯対策2:ホームレスへの対応

バンクーバーのダウンタウン周辺はホームレスが多いエリアもあります。もしそのようなエリアに迷いこんだら、ホームレスをじろじろ見ずに足早に立ち去りましょう。刺激するようなことをしなければ、危害が及ぶことはありません。

防犯対策3:路地裏に入らない

道幅が狭く、人通りが少ない場所は犯罪が起きやすいので近づかないようにしましょう。前述したとおり路地裏は本当に危険です。昼夜問わず、できるだけ人通りが多い道を選んで歩きましょう。

防犯対策4:大麻(マリファナ)に気を付ける

バンクーバーは2018年以降大麻の娯楽使用が合法化されましたが、日本人はバンクーバーでも大麻を栽培、所持、譲受、購入することは違法です。どんな場合でも「私は日本人なので大麻は使用できない」ときっぱり断りましょう。

トラブルに遭ったときの対処方法

トラブルに遭ったときの対処方法

Photo by simon-zhu on Unsplash

海外旅行では思いがけないトラブルに遭うこともあります。万が一に備えてパスポートの紛失、交通事故、ケガや体調不良の対処方法について紹介します。

パスポートの紛失

パスポートを盗難・紛失し、帰国までに新規旅券の発給を待てない場合は「帰国のための渡航書」を申請する必要があります。詳しくは在バンクーバー日本国総領事館の「パスポートを紛失した場合」をご確認ください。

〈必要なもの〉
  • 渡航書発給申請書 1通
  • 紛失一般旅券等届出書 1通
  • 本人を確認できる書類(運転免許証でも可)
  • 写真 2葉(サイズ縦4.5、横3.5cm)
  • 警察への届出書 1通
  • 帰国便の航空券
  • 戸籍謄本又は日本の国籍が確認できる書類 1通

交通事故

交通事故に遭った場合、まずは自分の身の安全を確保しましょう。その後、警察(911)に連絡します。警察の到着を待っている間に、当事者同士でパスポートなどの身分証明書、加入している保険会社、ナンバープレートなどの情報を交換します。警察が来たら指示に従って行動し、ポリスレポートを受け取ります。

  1. 身の安全の確保
  2. 警察に連絡
  3. 相手の身分証・保険会社・ナンバープレートなどをメモ
  4. ポリスレポートの発行
一言メモ

海外旅行保険の内容によっては、警察への連絡なども通訳サポートしてもらえます。契約時に保険の内容を確認し、連絡先をメモしておきましょう。

ケガや体調不良

バンクーバー旅行で体調不良やけがに見舞われた時は、まず加入している海外旅行保険の窓口に問い合わせましょう。周辺の受診可能な病院を紹介してもらえます。ここでは救急患者も受け入れている総合病院をご紹介します。

バンクーバー・ゼネラル総合病院(Vancouver General Hospital(VGH))
エリアサウス・メイン
住所899 West 12th Avenue, Vancouver, BC
電話番号604-875-4111
ウェブサイトhttps://www.vch.ca/en/location/vancouver-general-hospital
ブリティッシュ・コロンビア大学病院(UBC Hospital)
エリアブリティッシュ コロンビア大学内
住所Koerner Pavilion, 2211 Wesbrook Mall UBC Hospital, Vancouver, BC
電話番号604-822-6143
ウェブサイトhttps://www.vch.ca/en/location/ubc-hospital
医療情報サービス「Health link BC」

BC州政府の医療情報サービス「Health link BC」には、24時間無料の電話窓口「811」があります。電話をすると、受診可能なファミリードクターを紹介してもらえます。また、無料の日本語通訳のサービスも提供されています。

バンクーバーの緊急連絡先リスト

BC州の警察、消防、救急の緊急連絡先は「911」です。もしもの時のために緊急連絡先をメモしておきましょう。警察なら”Police please”、救急車(有料)なら”Ambulance please”と告げます。

緊急連絡先電話番号
警察・消防・救急911
在バンクーバー日本国総領事館604-684-5868

在バンクーバー日本国総領事館について

バンクーバーは大使館がないため、管轄の在バンクーバー日本国総領事館を利用しましょう。旅行中に事故や事件などのトラブルに遭ったときのサポートをしています。

基本情報
名称在バンクーバー日本国総領事館
住所900-1177 West Hastings Street, Vancouver, BC
電話番号604-684-5868
ウェブサイトhttps://www.vancouver.ca.emb-japan.go.jp/itprtop_ja/index.html

バンクーバー旅行の治安まとめ

バンクーバー旅行の治安まとめ

Photo by jeffrey-eisen on Unsplash

旅行中にトラブルに巻き込まれる可能性はゼロではありません。防犯グッズを活用し、トラブルを回避しましょう。

おすすめの防犯グッズ
  1. 防犯性の高いバッグ
    スリの被害に遭わないように設計されたバッグや、スキミングを防ぐ生地で作られたバッグがおすすめです。ひとつ持っておくと貴重品の管理に便利です。
  2. 防犯ブザー
    男女問わず防犯ブザーを携帯するようにしましょう。バッグや携帯電話など、目立つところに付けておくとより防犯効果が高まります。
  3. 南京錠
    旅行中に大活躍するのが南京錠です。小さいものをファスナーの取手に付けておくとスリ防止になります。ワイヤー付きの大きな南京錠は、家具や柱に荷物をくくり付けておく時に便利です。置き引き防止になります。

バンクーバーの治安まとめ

バンクーバーはカナダ国内で比較的治安が良い都市ですが、日本と比べると観光客を狙った軽犯罪が多発しています。また、治安の悪い場所もあるため、訪れる地域の治安を事前に確認すると良いでしょう。情報収集をし、基本的な防犯対策行うだけで、犯罪に巻き込まれるリスクが軽減されます。人混みではスリやひったくりといった軽犯罪に注意し、バンクーバー旅行を満喫しましょう。
外務省の海外安全情報配信サービス「たびレジ」に登録しておくと、旅行先の情報を日本語で受け取ることができるのでおすすめです。本記事で紹介した情報を活用して、安全で楽しい旅行になることを願っています。
バンクーバーの移動手段について知りたい方はバンクーバーの移動手段ガイド【カナダ旅行前に交通機関をチェック】をご参照ください。

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