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イタリア
更新日:2024.3.15

ヴェネツィアの治安2024年版【イタリア旅行でトラブルに巻き込まれない方法】

ヴェネツィアの治安2024年版【イタリア旅行でトラブルに巻き込まれない方法】

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「ヴェネツィア旅行を計画しているけど、治安は大丈夫?」
「初めてのヴェネツィア旅行で気をつけることは?」
「旅行先でトラブルに遭ったらどうすればいい?」

と、ヴェネツィア旅行の不安な点はありませんか?
本記事ではヴェネツィアの治安についてお答えします。

本記事でわかること

  • ヴェネツィアの治安
  • 注意が必要なスポット
  • ヴェネツィア旅行の防犯対策
  • トラブルに遭った時の対処方法

ヴェネツィアの治安について

ヴェネツィアの治安について

Photo by simone-mascellari on Unsplash

ヴェネツィアは世界的な観光都市なので、観光客を狙ったスリや置き引き、ぼったくりなどの軽犯罪が多く発生しています。犯罪率の高いスポットでは貴重品管理に気を付けなければいけません。

ヴェネツィアでよく起こる犯罪例
  • スリ
    狭い路地や広場など、多くの人が行き交う場所ではスリが頻繁に起きています。日本人は一見して観光客とわかるので、ターゲットになりやすい傾向があります。
  • ぼったくり
    観光産業の盛んなヴェネツィアはぼったくりの規制を強めていますが、今もぼったくりは起きています。レストランでの水増し請求や、優劣を判断しにくいヴェネツィアンガラス店でのぼったくりが多いようです。

デモやストライキについて

イタリアはよくストライキの起こる国です。ヴェネツィアでもここ数年で何度か起きています。ストライキは突然起き、状況が一変してしまうので注意が必要です。特に水上バス「ヴァポレット」と、鉄道のストライキは影響が深刻です。例えば、ヴァポレットに乗った直後にストライキが起き、出発できずそのまま数時間待ったり、鉄道がストライキで突然運休になり、サンタ・ルチア駅で一夜を明かしたりといった事態が発生します。

一言メモ

外務省の「海外安全情報」でストライキの最新状況を把握しましょう。万が一、突然ストライキに遭ってしまった場合は、まず自分の身の安全と貴重品の管理を徹底しましょう。その後、同じ観光客同士で情報を共有し、落ち着いて行動しましょう。

交通事情・事故について

ヴェネツィアは車、自転車、バイクの乗り入れができないため車両との接触事故はありません。一方、迷路のように複雑なヴェネツィアの路地は、あっという間に迷子になってしまいます。道に迷い、スマホを片手にうろうろしているとスリやひったくりのターゲットになってしまうので注意が必要です。夜は更に危険なので、宿泊先は停留所のそばや、広場のそばなど、わかりやすい場所を選びましょう。

ヴェネツィア旅行の注意点

ヴェネツィア旅行の注意点

Photo by andreas-m on Unsplash

ヴェネツィア旅行の注意点を4つ紹介します。

注意点1:身なりやバッグの位置

高価なブランド物や宝石を身に着けているとスリなど軽犯罪のターゲットになります。またリュックサックを後ろで背負ったり、ショルダーバッグを身体の後ろや通路側に掛けていたりすると、スリやひったくりに遭う可能性が高まります。旅行中の身なりとバッグの位置に気を付けましょう。

注意点2:見知らぬ人の声掛け

警察官や妊婦を装った犯罪グループがいます。グループでターゲットに近づき、一人が声を掛けて注意を引き、その間に他の仲間が窃盗を働く手口です。また、数人の女性でターゲットを取り囲み、動けない所で貴重品を盗む犯罪グループも報告されています。相手がどんな人物であれ、急に接近されたり、話しかけられたりしたら警戒しましょう。

注意点3:レストランの会計

ヴェネツィアで多いのがレストランでの水増し請求です。2018年には、日本人の学生4人がサン・マルコ広場周辺のレストランで魚のフライと飲料水を注文しただけで1100ユーロ(約15万円)請求されました。レストランやカフェの会計時には、伝票に記されたメニューと金額を必ず確認しましょう。

注意点4:ツアーや土産物店のぼったくり

ホテルのフロントでムラーノ島の無料のツアーをすすめられることがあります。しかし「タダより高いものはない」という言葉通り、無料のツアーに参加するとムラーノ島で高価なヴェネツィアンガラスをしつこく売りつけられたり、デモンストレーションの後に高額な請求をされたりするので注意が必要です。

ヴェネツィアの注意が必要なスポット

ヴェネツィアの治安が悪いエリアと観光スポット

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ヴェネツィアの一部のエリアは、スリなどを行う犯罪グループもいます。これらの地域では貴重品管理に気を付けましょう。

サン・マルコ広場

サン・マルコ広場は世界でも屈指の観光スポットで、一年を通してスリやひったくりが多い場所です。ターゲットにわざと身体をぶつけて盗む、仲間が注意をひいている間に違う仲間が盗むといった手口が多いようです。警察官を装ってクレジットカードを取り上げるケースもあります。また、サン・マルコ広場周辺の飲食店では水増し請求も発生しています。貴重品の管理や請求書の確認など、防犯対策を徹底しましょう。

リアルト橋周辺

リアルト橋はサン・マルコ広場と並んで有名な観光スポットです。多くの人が行きかい、リアルト橋の上も、橋の周辺も常に人で混みあっています。ここではスリが大変多いので、外側のポケットに貴重品を入れないなど、貴重品の所持方法に気を付けましょう。また、リアルト橋は絶好の撮影スポットですが、写真撮影中はスリに遭う確立が高まるので注意が必要です。

水上バス(ヴァポレット)停留所

ヴァポレットと呼ばれる水上バスの停留所はとても混雑していて、スリや置き引きが発生しています。とくにサンタ・ルチア駅の停留所はもっとも犯罪率の高いスポットです。観光客に「チケット購入を手伝いますよ。」と声をかける犯罪グループもいるので注意しましょう。

一言メモ

サンタ・ルチア駅で停留所を探したり切符の購入に時間をかけたりしているとターゲットになります。停留所の場所や購入するチケットは事前に確認し、購入のための小銭もあらかじめ準備しておきましょう。

ヴェネツィアのホテルについて

ヴェネツィアのホテルについて

Photo by francesco-guida on Unsplash

ヴェネツィア旅行で迷うのが宿泊先のホテルです。エリアごとにホテルの特徴や注意点などをご紹介しましょう。

3つのエリア

観光スポットの集まるヴェネツィア本島。ヴェネツィア映画祭が行われ、ビーチリゾート地として人気のリド島。イタリア本土のメストレ。ヴェネツィア旅行の宿泊先はこの3つのエリアが一般的です。

それぞれのエリアの特徴と注意点を理解して、より快適な旅行を楽しみましょう。

ヴェネツィア本島のホテル

ホテルの特徴

ヴェネツィア本島内には多くのホテルがあります。歴史的な建築物と調度品をそのまま利用したホテルがほとんどです。建物は古くても、ほとんどの部屋はお風呂付きでフリーWiFiも完備されているので快適に過ごせます。運河を臨む部屋はテラスから景色を満喫できるのでおすすめです。

ホテルの注意点

ヴェネツィア本島のホテルは食べ物など全てを船で運び込むため、宿泊料金が高いことで有名です。また5月~10月のハイシーズンや、ヴェネツィアカーニバル、ヴェネツィア国際映画祭の期間はさらに値上がりします。

また、ヴェネツィアは迷路のような街なので、ホテルに帰れず迷子になることがあります。慣れないうちはサン・マルコ広場、サンタ・ルチア駅、ローマ広場の周辺など、分かりやすい場所にあるホテルを選ぶと安心です。

リド島のホテル

ホテルの特徴

リド島はヴェネツィア本島の南にある細長い島です。サン・マルコ広場の停留所からは水上バスで15分です。島にはヴェネツィア・リド空港があり、島内は自動車も走っています。古くからヨーロッパの人々に人気のリゾート地です。

リーズナブルでサービスも良いのがリド島のホテルです。ヴェネツィア本島のおよそ半額~3分の2の料金で宿泊できます。ヴェネツィア映画祭も開かれているのでホテルのサービスは非常によく、安定しています。また治安もよく、夜にバーやレストランを楽しむことができます。

ホテルの注意点

ハイシーズンとオフシーズンの価格差が大きい島です。ヴェネツィア国際映画祭や夏のバカンスシーズンはホテルの料金も上がり、ビーチも街も多くの観光客でにぎわいます。一方、オフシーズンはホテルの料金が下がり、かなりリーズナブルな値段で泊まれますが、ホテル以外の施設は閉まり、街は閑散としています。リド島のホテルに宿泊するなら、映画祭の終了後すぐと、バカンスの終わり頃がおすすめです。

メストレのホテル

ホテルの特徴

イタリア本土にあるメストレです。ヴェネツィア本島へ橋が架かっており、鉄道とバスでヴェネツィア本島へアクセスできます。鉄道は1.25ユーロ、バスは1.5ユーロで、約20分でヴェネツィア本島に到着します。メストレ駅周辺にはリーズナブルなホテルが集まっています。

特徴と注意点

メストレ駅周辺はヴェネツィア本島とは全く雰囲気が違います。マンションやビルが建ち、一般的な都市の街並みです。またメストレ駅と駅周辺は移民が多い地域です。夜には観光客を相手にした女性の客引きや、麻薬の売人がうろついています。メストレのホテルに宿泊する場合は、夜に出歩かないようにしましょう。

ヴェネツィア旅行の防犯対策

ヴェネツィア旅行の防犯対策

Photo by marialaura-gionfriddo on Unsplash

ヴェネツィア旅行の際に必要な防犯対策を紹介します。

防犯対策1:服装に気を付ける

夏にヴェネツィアを観光していると、上半身裸の男性や、上衣は水着を着用している女性の観光客を時々目にしますが、これは法令違反なので真似をしてはいけません。警察が取り締まっているところを見たことはありませんが、旅行を楽しむためにルールは守りましょう。

注意ポイント

サン・マルコ大聖堂やそのほかの聖堂に入る際は服装のチェックがあります。露出の高い服装はもちろん、男性の短パン、女性の短いスカートも禁止されています。観光の予定がある人は羽織る物などを持参しましょう。

防犯対策2:夜間の一人歩きをしない

ヴェネツィアは夜遅くまでレストランやカフェで賑わう場所もあり、夜の散策も楽しめます。ただ一歩裏の路地へ入ると暗く、狭い迷路のような道になります。一人で迷い込むととても危険なので、夜間は単独行動を避けましょう。

防犯対策3: 見知らぬ人に気を付ける

ターゲットの観光客に近づき、声を掛けている間に窃盗を働く犯罪グループがいます。また親切に道案内をしてくれたかと思うと、別れ際に高額なチップを請求されることもあります。相手がどんな人物であれ、話しかけられても応じないようにしましょう。無視できない時は、所持品を身体に寄せて警戒しましょう。

適切な防犯対策をして、観光を楽しみましょう。おすすめの観光スポットについては、「ヴェネツィアの魅力とおすすめ観光スポット6選【旅行者が紹介】」をご覧ください。

トラブルに遭った時の対処方法

トラブルに遭った時の対処方法

Photo by aussieactive-Z on Unsplash

海外旅行中はいつトラブルに巻き込まれるか予測がつきません。パスポートの紛失や盗難、交通事故や体調不良になった時の連絡先と対処方法を紹介します。

パスポートの盗難・紛失

パスポートを盗難・紛失した場合は、まず警察署で盗難・紛失届書を発行します。帰国までに再発行が待てない場合は「帰国のための渡航書」を申請する必要があります。詳しくは、ヴェネツィアを管轄する在ミラノ日本国領事館の「パスポートを紛失/被害に遭った場合」をご確認ください。

〈必要なもの〉
  • 紛失一般旅券等届出書
  • 渡航発給申請書
  • 写真2枚(4.5cm x 3.5cm)
  • 航空券又は旅行日程表
  • 警察署発行の盗難・紛失届
  • 6ヶ月以内に発行の戸籍謄(抄)本
  • 手数料

交通事故

緊急時に警察、救急車、消防車を呼ぶ場合には、警察は「112」、救急車は「118」、消防は「115」に電話をします。

ヴェネツィアはいずれも自動車ではなく船です。警察は白と水色の船体に「Polizia」、救急船は黄色い船体に「Ambulanza」、消防船は赤い船体に「Vigili del Fuoco」と書かれています。

ケガや体調不良

ヴェネツィア本島は非常に小さい島ですが、公立の総合病院や小さなクリニックがあります。ただ日本語対応可能な病院は残念ながらありません。言葉に不安がある場合は加入している海外旅行保険の通訳サービスなどを利用しましょう。

ここではヴェネツィア本島内にある総合病院とイタリア本土側にある総合病院をご紹介します。

サンティ・ジョバンニ・エ・パオロ・ベネチア市立病院
エリアオスペダーレ
住所Sestiere Castello, 6777, 30122 Venezia VE
電話番号041-5294111 (代表)
ウェブサイトhttps://www.aulss3.veneto.it/index.cfm?action=mys.page&content_id=631
デル・アンジェロ市立病院
エリアメストレ
住所Ospedale dell’Angelo, via Paccagnella 11, Mestre
電話番号041-9657-111(代表)
ウェブサイトhttps://www.aulss3.veneto.it/index.cfm?action=mys.page&content_id=630

ヴェネツィアの緊急連絡先リスト

イタリアの警察、消防、救急の緊急連絡先は、警察は軍警察の「112」、国家警察の「113」です。通常の事故や事件であれば「112」を利用しましょう。消防は、「115」、救急は「118」です。もしものときのために緊急連絡先をメモしておきましょう。

緊急連絡先電話番号
警察112、113
消防115
救急118
在ミラノ日本国総領事館02-6241141

在ミラノ日本国総領事館について

ヴェネツィアは領事館がないため、ミラノの領事館の管轄になっています。ヴェネツィア旅行中に、事故や事件などのトラブルに遭ったときにサポートをしてくれます。現在は予約制なので、原則としてEmail(info@ml.mofa.go.jp)で日時を予約してから行きましょう。ただし緊急の案件については、24時間対応してもらえます。やむを得ない場合は電話をしましょう。

基本情報
名称在ミラノ日本国総領事館
住所Via Privata Cesare Mangili, 2/4, 20121 Milano MI, Italy
電話番号02-6241141
ウェブサイトhttps://www.milano.it.emb-japan.go.jp/itprtop_ja/index.html

ヴェネツィア旅行の治安まとめ

ヴェネツィア旅行の治安まとめ

Photo by ekaterina-zagorska on Unsplash

ヴェネツィアを楽しむためにはトラブルに巻き込まれないことが大切です。防犯グッズなどを利用して、安全に旅行を満喫しましょう。

おすすめの防犯グッズ
  1. ファスナーのバッグとカラビナ
    ファスナー付きのバッグを使用し、カラビナでファスナーの取手の部分を固定することでスリ対策になります。また、バッグを持つときは必ず身体の前で抱えるように持ちましょう。
  2. セキュリティポーチ
    旅行中は気を付けていても注意散漫になりがちなので、貴重品はなるべく肌から近い場所に入れておくのが鉄則です。セキュリティポーチは服の内側に着用できるので、貴重品の携帯におすすめです。

緊急時のイタリア語

イタリアでは英語が通じない場面も多いので、緊急時に必要な言葉は覚えておくと良いでしょう。

日本語イタリア語発音
泥棒!Al Ladroアル・ラードロ!
助けて!Aiuto!アイウート!
警察を呼んで!Chiama la polizia!キアーミ・ラ・ポリツィーア!
気分が悪いMi sento maleミ・セント・マ ー レ
医者を呼んでChiami un medicoキアーミ・ ウン・メディコ

ヴェネツィアの治安まとめ

ヴェネツィアは1年を通して世界中から多くの観光客が集まる場所です。そのため、スリやひったくりが多発しています。本記事の情報を参考に防犯対策をして、ヴェネツィア旅行を楽しみましょう。外務省の海外安全情報配信サービス「たびレジ」」に登録しておくと、旅行先の情報を日本語で受け取ることができるのでおすすめです。本記事で紹介した情報を活用して、安全で楽しい旅行になることを願っています。
ヴェネツィアへの旅行を検討されている方はヴェネツィアの魅力とおすすめ観光スポット6選【イタリア旅行者が紹介】をご参考ください。

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